バルサ新10番ファティ、右足一閃ゴラッソ! 海外称賛「純粋なメッシスタイル」
バレンシア戦で今季初先発、味方とのワンツーパスから同点ゴール奪取
バルセロナのスペイン代表FWアンス・ファティが現地時間17日のリーガ・エスパニョーラ第9節バレンシア戦(3-1)で今季初スタメン出場を果たすと、前半13分に左サイドから中央へ切れ込んで鮮やかなファインゴールを決めた。現地メディアは「メッシの典型的なゴールをコピーした」と背番号10の前任者を彷彿とさせる一撃を絶賛している。
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昨年11月に左膝内側半月板損傷の重傷を負ったファティは度重なる手術を乗り越え、9月末に長いトンネルを抜けて戦線復帰。今季初出場となった第7節レバンテ戦(3-0)ではいきなりゴールもマークした。
そしてファティはバレンシア戦で待望の今季初スタメンとなった。前半5分にバレンシアのキャプテンDFホセ・ルイス・ガヤに強烈なミドルシュートを叩き込まれて先制を許していたが、迎えた同13分に試合をふりだしに戻す鮮やかなゴールを決めた。
左サイドでボールを持ったファティは細かいステップのドリブルで中央への侵入を試み、狭いスペースを突いてオランダ代表FWメンフィス・デパイに楔のパスを通し、リターンパスをダイレクトシュート。右足から放たれた一撃はゴール右隅に一直線。GKヤスパー・シレッセンにとってはノーチャンスのゴラッソだった。
スペイン紙「マルカ」は「バルセロナの新10番:アンス・ファティのゴールは純粋なメッシスタイル」との見出しを打ち、「メッシの典型的なゴールをコピーした」と伝えている。利き足の左右は異なるが、サイドから中央のFWとワンツーパスで打開し、ファーサイドへシュートを蹴り込む姿は今夏にチームを去ったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの十八番といえる形。メッシから背番号10を継承したファティは、ゴールの決め方までも前任者から受け継いでいたようだ。
ファティはさらにペナルティーエリア内でファールを受けてPKを奪取。これをデパイが決めてバルセロナは勝ち越しに成功した。後半にはブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョにもゴールが生まれ、バルセロナは難敵バレンシアを下して2試合ぶりの勝利を手にした。
バルセロナでは成績不振によってロナルド・クーマン監督の解任説が過熱していたが、スタメン復帰のファティが1得点1PK奪取の活躍でチームの嫌な流れを断ち切った。