レバンドフスキの悲劇再び? ドルトが契約延長拒否の10番売却に応じず、来夏ゼロ円で流出か

ムヒタリアンの代理人はクラブ幹部を批判

 一方、ムヒタリアンの代理人ミノ・ライオラ氏は、この結論についてドルトムント側の変心と批判している。

「BVB幹部は数カ月前に、ミキにこの夏に移籍してもいいと約束していた。ドルトムントには正式なオファーが届いた。だが、BVBのボスたちはチームのファンを恐れている。突然、次の夏に移籍金ゼロで移籍しなければいけないと伝えてきた。マネジメントとしては最悪だ」

 すでに主将らエース級の実力者を放出する一方、将来を見据えた若手を次々に獲得している。今季2位とV字回復を遂げたドルトムントだが、これ以上実力者がいなくなれば、来季一気に低迷する可能性もある。クラブ幹部は、サポーターの憤怒を恐れているという。

 3年前には、ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキがムヒタリアンと同じ状況に陥った。契約満了の1年前になっても契約延長に応じず、ドルトムント側は残留への一縷の望みに賭けたが、レバンドフスキは2014年夏にバイエルンへ移籍金ゼロで移籍。そして今や、欧州最強のストライカーとなった。

 ムヒタリアンはすでに移籍を決意したと伝えられている。ドルトムントは1年後、レバンドフスキの悪夢を再び見ることになるのだろうか。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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