ジョーカーとして輝いたフランスのエース EURO16強に導き「とても幸せな気持ちだ」
アルバニアを相手にグリーズマンが土壇場で劇的な決勝弾
2戦連続の劇的ゴールは、ベンチスタートに燃えた男によってもたらされた。15日に行われた欧州選手権(EURO)のグループリーグ第2戦で、フランス代表はアルバニア代表と対戦。スコアレスドローが濃厚になった後半45分に、途中出場のFWアントワーヌ・グリーズマンが劇的な先制ゴールを挙げ、アディショナルタイムにはFWディミトリ・パイェの追加点もあり2-0の勝利を収めている。
後半45分、左CKは思うようにつながらずにボールは右サイドに流れた。攻撃参加していたDFアディル・ラミが右足でのクロスを上げると、グリーズマンは長身のMFポール・ポグバの背後でフリーになった。ポグバと相手が競った背後に落ちてきたボールをグリーズマンは頭で丁寧にファーサイドに流し込む。初戦のルーマニア戦でパイェが決めたゴールと同様に、試合終了間際の劇的ゴールが決勝点になった。
殊勲のグリーズマンは、フランス紙「レキップ」に喜びを語っている。
「僕の心は感動に満たされているよ。とても、とても幸せな気持ちだ。特に、このゲームは家族がスタンドに見に来ていたんだ。本当に幸せだとしか言いようがないよ」
所属のアトレチコ・マドリードでUEFAチャンピオンズリーグ決勝まで戦った疲労からか、初戦のルーマニア戦では動きが重く途中交代を命じられ、さらにこのゲームではベンチスタートとなった。それでも、ディディエ・デシャン監督に対する反抗心はなく、自分の力を証明するために燃えていたと語っている。
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