「大きな武器になる」 元日本代表DF闘莉王が冨安健洋に攻撃参加を期待するワケ
闘莉王氏は冨安の攻撃参加の可能性を主張
日本代表は12日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第4節オーストラリア戦に2-1で競り勝ち、2勝2敗の勝ち点6とした。負ければ森保一監督の進退問題に発展する可能性もあっただけに、大きな1勝となった。しかし、総得点差でグループ4位と厳しい戦いは続く。今後、勝ち点を積み重ねていくうえで守備の安定とともに、4試合3ゴールにとどまる得点力アップは不可欠だ。南アフリカW杯で16強進出に貢献した元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、今後の日本の大きな武器としてDF冨安健洋(アーセナル)に期待を寄せている。
冨安は今夏の移籍市場でセリエAのボローニャからイングランドの名門アーセナルに加入すると、いきなり右サイドバックの定位置を確保。デビュー戦から4試合連続で出場し、チームは開幕直後の不振が嘘のように3勝1分と無敗を続けている。闘莉王氏は、アーセナル復活の立役者の1人となった冨安に、熱視線を注いできたという。
「ずっと注目して彼の試合も見ていますが、(アーセナル加入後は)予想外というか、すごく攻撃的なプレーをしていると思います。これまでも良いプレーを続けてきたなか、さらに一皮むけて新たな姿を見せてくれている。どんどん攻め上がって自分の良さや、力を証明しようとする姿勢は誇りに思います。非常に苦しい時期を過ごしていたアーセナルにとっては彼の存在がカンフル剤となったはずですし、これからも期待して見ていきたいと思います」
冨安のそうした攻撃的な姿勢に注目する闘莉王氏は、「ああいうプレーを見ていると、これからの代表も楽しみになってくる」と言ってこう続けた。
「緊迫した試合では冨安選手の攻撃参加が、日本の大きな武器になる可能性を秘めているので、どんどん積極的にプレーしてほしい。彼の攻撃力を代表でもテストすることは面白いと思います。彼はボランチもできてパスセンスもあるので、新たな武器として代表でも大胆な攻撃参加を見せてほしい。森保監督にも、そうした彼の新たな一面を引き出してほしいと思います」