森保監督が「危機越え」 オーストラリア戦の「涙+45秒間スピーチ」に韓国紙注目
国歌斉唱時に感極まって目を潤ませ、勝利後にはゴール裏の観客へ感謝の言葉を送る
日本代表は12日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第4節のオーストラリア戦で2-1と勝利した。本大会出場も危ぶまれるなかで、チームを立て直すきっかけとなる白星となったなか、韓国メディアは正念場の一戦での森保一監督の様子に注目している。
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前半8分、MF南野拓実のクロスからMF田中碧の代表初ゴールで日本が先制。後半25分にFKを献上し、そこから決められて同点に追い付かれたが、終了間際に相手のオウンゴールから日本が勝ち越し、2-1で勝利を収めた。
森保監督は試合前に君が代が流れた時、涙目となっていた姿が中継でも映し出され、
試合後のフラッシュインタビューで「感情的というか、毎回、君が代を歌って試合をできることを喜び、誇りに思っている。ホームで試合ができて、たくさんの日の丸を見られて、たくさんの応援を受けていると思って君が代を歌って、目頭が熱くなった」と明かしていた。
また、試合後にはゴール裏でスタンドのファンへ挨拶。その意図、やり取りの内容についても、オンライン会見で「まずは今日の試合の応援ありがとうございましたということを、サポーターのみなさんに叫ばせてもらった。ほかには、今日このホームでスタジアムに入る前から出迎えてくれて、選手を勇気づけてくれた、と。試合中も本当に厳しい戦いだったが、最後の最後まで選手が勇気を持って踏ん張って戦えたのはサポーターの後押しがあってこそだと思ったので、そのお礼を伝えた。最後には、これからW杯の出場権を掴み取るために厳しい戦いがまだまだ続くので、一緒に戦ってください、そして一緒にカタールW杯に行きましょうという話をさせてもらった」と説明している。
そのなかで、韓国紙「スポーツ朝鮮」は、「涙+45秒間スピーチ。更迭説の日本代表監督が危機越え」との見出しで、オーストラリア戦の森保監督について触れている。
「危機を越えたのか。崖っぷちの状況だった。日本は最終予選3試合で1勝2敗。オーストラリアに負ければ、W杯への道はより厳しくなり、一部では森保監督の更迭説まで浮上していた。森保監督はキックオフ前に涙を流す姿が捉えられた。試合後には、マイクもない状況下でファンに45秒間、感謝の言葉を伝えた」
日本代表としては、オーストラリア戦勝利の勢いそのままに、11月のベトナム戦、オマーン戦につなげていきたいところだ。