“アイスランドの英雄”の息子は「ミニ・ハーランド」 鋭いゴール嗅覚に海外紙が注目

リヒテンシュタイン戦でゴールを決めたFWアンドリ・ルーカス・グジョンセン(23番)【写真:AP】
リヒテンシュタイン戦でゴールを決めたFWアンドリ・ルーカス・グジョンセン(23番)【写真:AP】

アンドリ・ルーカス・グジョンセンは実兄からのアシストで代表2ゴール目をマーク

 レアル・マドリードのカスティージャ(Bチーム)に所属するアイスランド代表FWアンドリ・ルーカス・グジョンセンは、現地時間12日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のリヒテンシュタイン戦(4-0)で実兄FWスヴェイン・アーロン・グジョンセンのアシストからゴールを決め、勝利に貢献した。チェルシーやバルセロナでも活躍したエイドゥル・グジョンセン氏の息子であるアンドリが今、マドリードで「ミニ・ハーランド」として注目を集めているようだ。

 19歳のアンドリはかつてバルセロナの下部組織にも所属していたが、18年にレアルへ“禁断の移籍”を果たした。現在はBチームにあたるレアル・マドリード・カスティージャでプレーしており、9月には父エイドゥルがアシスタントコーチを務めるアイスランド代表デビュー。2試合目の出場となった北マケドニア戦(2-2)で初ゴールをマークした。

 さらにアンドリは12日のリヒテンシュタイン戦で、“兄弟ホットライン”で代表2点目をゲット。後半35分からピッチに立つと、終了間際の同44分に兄スヴェインの頭での落としから右足でシュートを放ち、見事にネットを揺らした。

 そんな伸び盛りのアンドリは今、マドリードでも将来を嘱望されるタレントとして注目を集めているようだ。スペイン紙「AS」は、「(アンドリ・)グジョンセンがラウールにとっての“ミニ・ハーランド”と化している」と報じている。

 アンドリは身長189センチの長身を生かしたストライカーでまだ荒削りな部分を残しているものの、ゴールへの嗅覚に優れた部分が高く評価されており、その姿は若き日のノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド(ドルトムント)に重ねられているという。

 UEFAチャンピオンズリーグの選手登録Bリストにも名を連ねており、フランス代表FWカリム・ベンゼマ、セルビア代表FWルカ・ヨビッチ、ドミニカ共和国代表FWマリアーノ・ディアスに次ぐ4番手のセンターフォワードとして期待されているようだ。

 記事では、「今シーズン、おそらく国王杯でチャンスが与えられるだろう」とカルロ・アンチェロッティ監督率いるトップチームでのプレーも予想されている。祖父アルノール、父エイドゥルと親子3代にわたって活躍する“サラブレッド”はレアルの未来のエースとなれるのか。今後の活躍から目が離せない。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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