森保ジャパンに「疑問が残る」 豪州記者が持論…日本の勝利は「ある意味で悪い結果」
解任というプレッシャーがやってこなければ…
それでは、最終予選の最初の3試合でなぜこのサッカーができなかったのか。オマーン戦、そしてサウジ戦。もっと言えば、森保監督は就任3年間で、なぜこのインテンシティーを崖っぷちになるまで引き出すことができなかったのか。
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解任というプレッシャーがやってこなければ、ここまでの強度を上げることができない。切迫感をピッチ上で表現できない。それは指揮官として問題だと思う。相手が格上だろうが格下だろうが関係なく、どんな相手でも引き出せなければいけない。
森保監督とJFA(日本サッカー協会)に改めて目標を聞いてみたい。日本がW杯に出場することなのか、それともW杯で優勝したいのか。W杯出場が目標だった時代は1998年のこと。もうW杯に行こう、というメンタルではないはず。出場7大会目となれば、目標は勝利であるべき。森保監督でそれが可能なのだろうか。
現在のオーストラリア代表と比べて、選手個々のレベルは日本が断然上。両代表から11人を選ぶとすれば、日本代表から9選手が入るぐらいの差がある。そこまでのタレントの差がありながら、ホームの地の利を手にしても、イーブンな試合だったことは忘れてはいけないと思う。
スコット・マッキンタイヤー
東京在住のオーストラリア人ジャーナリスト。15年以上にわたってアジアサッカー界に身を置き、ワールドカップ4大会、アジアカップ5大会を取材。50カ国以上での取材経験を持ち、サッカー界の様々な事象に鋭く切り込む。