イニエスタに「とても感謝している」 元神戸監督フィンク氏、指揮した日本時代を回想
神戸で監督を務めたフィンク氏、イニエスタについて語る
ヴィセル神戸で指揮を執ったトルステン・フィンク氏が日本時代を振り返り、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタについてドイツの移籍情報専門サイト「transfermarkt.de」のインタビューで語っている。
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フィンク氏は2019年6月、神戸の監督に就任。揺れるチームの再建に取りかかり、13位から8位まで浮上させて1シーズン目を終えた。天皇杯と富士ゼロックス・スーパーカップを獲得するも、20年9月に家庭の事情で辞任していた。
神戸時代、元バルセロナのスターであるイニエスタに指導する立場だったフィンク氏だが、 「監督として、イニエスタのようなアイドルに何を教えることができるというのか(何もない)」と語り、次のように続けている。
「戦術的視点から監督が彼に何か言うことがあるかどうかは分からない。チームがどうプレーしたいのか、戦術がどういうものなのかを言うことはできる。しかし彼が仕事をするのにピッチでどう動くのか示さなければならないということはない。彼自身がそれを分かっている」
イニエスタに対して多くを語る必要はなかったと振り返るフィンク氏。長所やビジョンなどは共有するなどコミュニケーションを図り、上手くチーム作りを進めていたようだ。「私が彼に言うことができたのは、チーム管理、長所や価値観についてのこと。私が持っているのがどんなモデルで、どんなビジョンなのかということ。彼とは素晴らしいコンタクトがあり、二つのトロフィーのレプリカを贈ってくれた。とても感謝している。彼は私にとても感謝していると言ってくれた」と、イニエスタとの良好な関係にも触れている。
18年から神戸でプレーするイニエスタは、今季で4シーズン目を迎えており、21年5月には23年までの契約延長を発表。フィンク氏は「バルセロナでタイトルを勝ち取ることは彼にとって普通のことだった。選手キャリアの最後で全く別の国へ行き、キャプテンとして何かを勝ち取るというのはイニエスタにとって特別なこと。こういう選手からそういったコメントを受け取るのはとても嬉しい」と明かしていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)