「日本になくてはならない存在」と絶賛の選手は? 豪州戦出場15人を金田喜稔が採点

ピンチの場面でも好セーブで反応したGK権田修一【写真:高橋 学】
ピンチの場面でも好セーブで反応したGK権田修一【写真:高橋 学】

権田に「川口らのような安心感」 勝ち越しは「浅野がシュートを打ったからこそ」

<GK>
■権田修一(清水エスパルス)=★★★★
 ポストに当たった日本のピンチの場面でも、シュートにしっかり反応していた。昔の川口能活や楢崎正剛、川島永嗣らのようにチームに与える安心感が出てきた。足元はまだ改善の余地があるが、素晴らしいセーブでチームを落ち着かせている。権田に加え、シュミット・ダニエルや谷晃生らが成長してくれれば、GKは良い競争が生まれそうだ。

<途中出場>
■古橋亨梧(セルティック/FW/←後半16分IN)=★★★
 シュートまでいけない場面もあった。優れたテクニックがある分、数少ないチャンスを確実に生かしてほしいところだ。相手の背後を取る上手さは抜群のため、外ではなく中でプレーしたほうがより怖さが増すはず。もっとやれるという印象だ。

■浅野拓磨(ボーフム/FW/←後半33分IN)=★★★★
 オウンゴールにつながったプレーは評価に値する。ここ一番の場面、ファーストタッチでシュートまでできるコントロールを見せた。浅野がシュートを打ったからこそ、あのオウンゴールが生まれた。スピードを生かしてボールをキープし、時間稼ぎでも貢献していた。

■中山雄太(ズウォレ/DF/←後半40分IN)=評価なし
 長友との交代で入ったが、まだ定位置を確保できるほどの存在感は示せていない。短い時間のなか、長友との違いを出さなければいけないことは本人が一番分かっているはず。

■柴崎 岳(レガネス/MF/←後半40分IN)=評価なし
 終盤からの出場のため、評価はなし。積極的に上がっていく場面も見られた。責任感のある選手なので、勝利に貢献したくてウズウズしていたと思う。

金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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