代表初得点の田中碧、南野拓実を「信じて走りました」 子供の姿で決意「夢を与えないと」
W杯予選初出場の田中が大一番で貴重な先制ゴール
日本代表は12日に埼玉スタジアムでカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦に臨み、2-1と競り勝った。W杯予選初出場で代表初ゴールをマークしたMF田中碧(デュッセルドルフ)は、自身のゴールシーンについて「信じて走りました」と振り返っている。
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スコアが動いたのは、前半8分だった。ペナルティーエリアの左角付近からMF南野拓実が低いクロスを入れると、すり抜けてきたボールをワントラップした田中が右足の低いシュートをサイドネットに流し込んで先制に成功した。
後半25分にFKから同点ゴールを許した日本だが、同41分に途中出場のFW浅野拓磨が放ったシュートが相手DFに当たり、相手GKも弾いたボールがゴールポストへ。こぼれ球から相手DFアジズ・ベヒッチのオウンゴールを誘発し、日本が2-1で勝利した。
大一番で貴重な一撃を叩き込んだ田中は、「拓実くんが持った時、信じて走りました。目の前の相手がクリアしないと感じた。止めることに集中して、決めることに集中して蹴り込んで、うまく入ってくれました」と語る。
日本はオマーンに0-1、中国に1-0、サウジアラビアに0-1と1勝2敗でオーストラリア戦を迎えた。負けられない一戦となったなか、試合前の指示について「守備の時により前から行くこと。攻撃の時にボールをしっかり握り、相手を押し込むことをもう少しやりたかった。僕自身も初めてですし、練習する時間もなく、なかなか難しかった。できてるところ、できなかったところがあるので反省しながら、それでも勝てたことは良かった」と収穫と課題に触れた。
「日本サッカーのために、W杯に出ることが目標。自分がこういう舞台でサッカーできる幸せを感じながら責任を持って、小さい子供たちにW杯に日本が出ている姿を見せられるように、ゴールという形で勝利に貢献できてよかったです」
安堵の様子を見せた田中は、「ここに来る時に、5歳くらいの子供がユニフォームを着て僕らのバスの写真を撮っている姿を見て、こういう子供たちに夢を与えないといけないとすごく感じた」と力を込める。また、「今日来たサポーターも後押ししてくれた、ここまで納得できる結果ではないが、全部勝てばいけると信じている。僕らも信じてやっているし、応援してもらえたらと思います」と呼び掛けていた。