ブラジル代表新監督にコリンチャンスの名将浮上! “神の手弾”でコパ敗退のドゥンガ解任

連盟がリオ五輪前に非情の大ナタ 全コーチングスタッフ解任

 ブラジル代表は衝撃の誤審によりコパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権)のグループリーグで敗退となったが、ブラジルサッカー連盟は批判の集まるドゥンガ監督の解任を発表した。後任は決定しておらず、即座に選定に移るとされている。

 ブラジルサッカー連盟は「ブラジル代表のテクニカルスタッフの解雇を決断しました。チームコーディネーターのジルマール・リナルディ、ドゥンガ監督、すべてのスタッフはその座から去ることになる」との声明を発表した。

 ドゥンガ氏にとっては不運極まりない敗退劇だった。グループリーグ最終戦となったペルー戦の後半30分、ペルーの右サイドからのクロスにルイディアスが飛び込んだ。クロスに合わせたのは足でも頭でもなく、右腕だった。主審は一度ゴールを宣告したが、副審はハンドの判定。リプレーでは右手で叩き込む映像が繰り返されたが、サイドラインで審判団は合議を繰り返した。だが、第四の審判と話し合ったアンドレス・クーニャ主審はゴールを認めた。

 この“神の手弾”が決勝点になり、ブラジルは0-1で敗戦。ペルーに敗れたのは31年ぶり、南米選手権のグループリーグ敗退は29年ぶりという不名誉な記録づくめの終戦になってしまった。とはいえ、低調な戦いぶりにより最終節まで突破を決定づけられなかったのも事実であり、2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)南米予選でも現在6位と、大会前から監督解任論は高まっていた。

 

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