【月間表彰】「足を止めないことは大事」 栗原勇蔵×中谷進之介対談…DFが得点することの意味
DFでもゴールはうれしいもの「サッカーしてるってこういうことだよな」
――改めて、栗原さんから見て中谷選手の凄さはどんなところでしょうか?
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
栗原 やっぱり早い段階から試合に出続けていた経験値の高さ。そして何でもできるタイプのDFだなと感じています。1対1も強いし、ビルドアップでもできるし、ウィークポイントがない印象が見ていてありますね。だから、あとは得点だけかなあと思っていたところで、こうやって点を決められるようになってきたので、オールラウンダーなDFになりつつあるのかなと思います。
中谷 いやあ、本当に点は取れるようにならないといけないんですよ(苦笑)。
栗原 そこはDFにとってはプラスαの部分だからね。でも、DFが点を取れるようになれれば、年間で勝ち点をいくつか拾えるようになったりするので、実は結構大事なんですよね。もともとヘディングも強いので、点は取れるはずだと思うけど、その分どうしてもマークに強い選手がつくのも当たり前なので、なかなか難しいとは思うけど、そんななかでも年に3~5点ぐらい取れるようなるとチームも助かると思うよ。
中谷 頑張ります!
栗原 まだ25歳だけど、今、課題だと思っていることは何ですか?
中谷 飛んだり、速く走ったり、サッカー以前のところですけど、身体能力的な部分はもう少し上げていきたいなと思っています。分かりやすく言うと、得点はリーグ戦で3点ぐらいは取りたいなと思います。
栗原 それは最近になって思うようになったの?
中谷 そうですね。最近全然、点が取れていなかったので、いろんな人から「センターバックは得点が取れないとダメだよ」と言われていて。ちょっとプレッシャーだったんですけど、やっぱり点を取ってみると、やはりそこは求めるべきものだなと。それこそ昔、レイソル時代に栗原さん、中澤(佑二)さんには決められているので、得点は自分自身も追い求めていかないといけないと思うようになりました。
栗原 そうですね。自分も現役時代にたくさん点を取ったわけではないけど、決める選手というのは一発でキレイに決めるというよりは、こぼれ球に反応してよく決めるので、今回選出させてもらった得点シーンのように足を止めないことが大事だと思うよ。
――ちょうどACLでゴールを決めた次の試合だったということで、ゴールを決める感覚が残っていたのかもしれないですね。
中谷 本当にそうですね。確実に残っていたと思います。まさか前半10分に取れるとは思っていませんでしたけど(笑)。
栗原 やっぱり点を取ると、DFなんだけど嬉しくて。ハイライトとかで何度も見返したりするんだよね。
中谷 はい、僕もACLで点を取った夜にめちゃくちゃ得点シーンを見ましたよ。
栗原 やっぱり(笑)。なんだかんだ言って、やっぱり選手としては得点決めたシーンが一番うれしいんだよね。
中谷 サッカーしてるってこういうことだよなって思いました(笑)。