EURO初戦完敗のベルギー指揮官がイタリアの戦術を批判 「彼らは本物のサッカーをしない」
大会屈指のタレント軍団も老獪なイタリアの前に完封負け
優勝候補の一つに挙げられながら、欧州選手権(EURO)の初戦で伝統国イタリアに0-2の敗戦を喫したベルギー代表のマーク・ウィルモッツ監督が、試合後の記者会見で「イタリアは本物のサッカーをせずにカウンターしかしなかった」と、盛大な負け惜しみのコメントを残している。
イタリアの他にスウェーデンとアイルランドが入ったこのグループEは、24カ国に出場国が拡大された今大会では一番の“死のグループ”という評判だ。それだけに「グループ全体を見渡しても、この敗戦は大きな失望だ」と、ウィルモッツ監督は語った。
「ゲームは我々の掌の上にあった。イタリアは最初の30分間で全くチャンスがなかったが、最初の攻撃で1点を取った。失点の場面では、センターバック2人の間に小さな連係ミスがあった。そこでイタリアに得点されてしまったんだ」
前半32分、イタリアのDFレオナルド・ボヌッチによる1本のロングボールが、ベルギーの最終ライン背後に抜け出したMFエマヌエレ・ジャッケリーニにピタリと通り、先制ゴールを許した。その後、攻勢を強めたベルギーだったが、GKジャンルイジ・ブッフォンと3バックの4人がセリエA王者ユベントス所属選手で構成されたイタリアの強固な守備ブロックに苦戦。ゴール前に厳重な鍵をかけたこの壁を、ベルギーは打ち破れなかった。
「特に、経験のあるイタリアを相手に追いかける展開は難しい。ユベントスのブロックを崩すのは簡単ではないんだ。我々に素晴らしい得点チャンスもあったが、そこで決めなければこのレベルの試合で結果を得ることはできない」
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