キャプテン吉田麻也、”機能不全”の攻撃に見解 「ボールを持ってどうしようでは…」
サウジ戦の敗戦を踏まえ、距離感の改善を指摘「リズムを作らないといけない」
日本代表は11日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第4節・オーストラリア戦(12日/埼玉)に向けたオンライン会見を実施。主将DF吉田麻也は今予選3試合で1得点に終わっている現状を踏まえ、チームが抱えている攻撃面の課題へ見解を語った。
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9月に行われた今予選の2試合(対オマーン/0-1、中国/1-0)を1勝1敗の成績で終えた日本は、7日のアウェー戦でサウジアラビアと対戦。前節の中国戦に続く勝利を狙ったが、0-0で迎えた後半26分にMF柴崎岳のバックパスがミスになり、相手FWフェラス・アルブリカンに決勝ゴールを奪われた。
試合序盤こそ敵陣へボールを持ち込む頻度が多かった日本だが、後半に入ると失速。その戦いぶりについて、吉田は「失点するくらいまでの時間はとても後ろ向きだった。そこで相手がここぞとばかりに勢いを出してきた。それは映像でもピッチ内でも感じた」と回想。そうした課題の修正へ「常に持った問いに2つ、3つのオプションを持てるようにしないといけない。そのためにというのは、今やっている」と明かしつつ、現体制の発足当初を引き合いに「形を持つこと」がポイントだと指摘した。
「アジアカップやこれまでの試合で良かった時は距離感がよく、中島(翔哉)や南野(拓実)といった選手が狭いスペースで前を向いてコンビネーションで崩す形が生きていたけど、それが今はちょっと欠けている。ある程度、『ここに入ったらこうする』っていうのを構築しないと。ボールを持った時にどうしようではテンポも上がらないし、相手も守りやすい。それは大きなところの課題ですね」
オーストラリア戦は本大会進出へ負けられない一戦。吉田は「距離感を取り戻すには、サポートのスピードを速くしないといけない。1歩、2歩で変わってくる。それを良くしてテンポが上がってパスが成功すれば自信も取り戻していける。積極性というところでは小さな成功体験を積み重ねないといけない。ボールを支配してリズムを作るようにしないといけない。ホームだし、オーストラリアとはいつも拮抗した試合になる。リズムを作らないといけない」と誓った。
(FOOTBALL ZONE編集部)