「日本は攻撃に苦しんでいる」 森保ジャパンの大一番となる豪州戦にトルコ紙も注目
「運命が好転した」1997年の加茂周監督解任後のフランスW杯出場も引き合いに
ワールドカップ(W杯)は、世界中の注目を集めるビッグイベントだ。1998年のフランス大会から6大会連続でW杯に出場している日本は、アジアの強豪として認知されており、カタールW杯アジア最終予選で3節を終えて1勝2敗と苦戦を強いられている様子は各国でも報道されている。トルコ紙「デイリー・サバー」は、「ドイツはW杯の出場権を狙い、苦戦する日本は重要な勝利を求める」とタイトルを打ち、世界中で行われているW杯予選の中で、日本とオーストラリアの試合に注目した。
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アジア予選の様子の見出しに「プレッシャーのかかっている日本」と付けた記事では、3節を消化したアジア最終予選で日本が1勝2敗という成績であり、12日のオーストラリア戦が「W杯出場の可能性を再燃させるためにも、監督の将来についての憶測を鎮静化させるためにも、勝たなければいけない」試合であると位置づけた。
また、初出場したフランス大会のアジア最終予選でのエピソードについて、「カザフスタン戦を引き分けた後、日本は加茂周監督を解任。当時のアシスタントコーチだった岡田武史氏を監督に据えると、運命は好転し、日本をフランスに導いている」と、監督交代から初のW杯出場権を得た過去を伝えた。そして、「今回の予選でも、似たようなシナリオになる可能性がある。開幕3試合のうちオマーン戦、サウジアラビア戦に敗れたことでその手腕が精査されている森保監督は、予選全勝のオーストラリアと対戦する」と、24年前の予選となぞらえた。
今回の予選で日本はオマーンとサウジアラビアに0-1で敗れ、中国戦は1-0で勝利している。「デイリー・サバー」紙は、日本の問題について「攻撃面で苦しんでいる。今予選のゴールは1-0で勝利した中国戦でFW大迫勇也が挙げた1点のみ。日本が敗れ、最大で得られる勝ち点12のうち3しか得られなければ、サッカーの権威は森保監督の将来について決断をすることになる」と、指揮官の進退をかけた一戦であることを強調した。
24年前は日本が敗退したとしても、世界的に驚かれることはなかっただろう。しかし、現在は状況が異なる。世界中から注目を浴びる一戦で、森保ジャパンは軌道修正をはかれるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)