森保采配を金田喜稔が検証、“1チーム2カテゴリー”に疑問視 「好みで分けられている」
A代表&五輪の融合が進まない状況に…「チャンスを与えないと伸びるわけない」
大事な一戦における監督の判断に加え、金田氏はチーム編成にも言及。今夏の東京五輪監督も兼任した森保監督は、指揮官就任当初から「1チーム2カテゴリー」をテーマに掲げて、A代表と五輪代表を同じコンセプトの下で強化し、融合を図ってきた。しかし実際のところ、A代表のスタメンには毎試合のように同じような顔ぶれが並び、五輪代表から吸い上げられた選手は限られる。世代交代が思うように進まない状況に、金田氏も首をかしげる。
「チャンスを与えないと選手は伸びるわけないし、将来的なことを考えるとディフェンスラインに関しては冨安以外、不安を抱かざるを得ない。新たな選手をチャレンジさせないと、育っていかない。1チーム2カテゴリーと言って、選手への信頼を口にしていたけれども、明らかに2チーム存在しているような気もするし、1人の監督がA代表、五輪とやったことがかえって弊害になってるんじゃないかというくらい、好みで分けられている感じもしなくはない」
結果が伴っていないことで、森保監督の采配を疑問視する声が噴出している。厳しい状況へ追い込まれているなか、難敵オーストラリアとの一戦でどのような舵取りを見せるのだろうか。
[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)
1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。
[ftp_del]
[/ftp_del]
(FOOTBALL ZONE編集部)
page1 page2