「バックパスという言葉自体が…」 GK権田修一が語るサウジ戦“失点の原因”と手応え

日本代表GK権田修一【写真:©JFA】
日本代表GK権田修一【写真:©JFA】

バックパスも有効活用「良かったところもあったと認識して精度を上げたい」

 日本代表は9日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第4節オーストラリア戦(12日/埼玉)に向けたオンライン会見を実施。現地時間7日のサウジアラビア戦で0-1と敗れたなか、GK権田修一(清水エスパルス)が“バックパス”の認識に触れつつ、「下げざるを得ないバックパスが増えてしまった」と試合を振り返った。

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 7日のアウェー戦でサウジアラビアでは、0-0で迎えた後半26分にMF柴崎岳のバックパスがずれてボールを奪われ、相手FWフェラス・アルブリカンに決勝ゴールを奪われた。権田は「バックパス」の定義から触れ、「そもそも、日本語でそれしか言葉がないから仕方ないけど、バックパスという言葉自体が後ろにするパスで、GKに下げるというニュアンスだと思うけど、FWが中盤に落とすのもバックパスになる。自分が打開できない時、プレッシャーがより薄いところに出すのがバックパスになると思う」と語る。

 またサウジ戦のバックパスの使い方について、「日本語だとGKに下げる意味合いが強く出るけど、前半で言えば僕のところに来て逆サイドに展開することもできていた。それはどこのゾーンでも同じで、ボランチでもサイドバックでもバックパスを受けた時に周りがサポートすればコースができる」と確かな手応えはあったという。

 バックパスを駆使し、狭い局面から展開する意識は代表チームに根付いており、「自分のところへのバックパスは相手の1列目がプレッシャーに来た時なので、みんなが頑張らないとコースができない。代表では勇気をもってマイボールでつなぐのはやっていること」と口にする。

 失点が生まれたサウジアラビア戦の後半について、「前半はうまく、あまりロングボールではなくできたけど、試合展開や疲労、相手の状況、交代選手などのことでポジションが取れず、サポートも含めて、次につながらないパスになってしまうとか、下げざるを得ないバックパスが増えてしまった」と指摘。“下げざるを得ない状況”の増加が失点につながった原因の一つと見ているようだ。

 バックパス自体に問題はない。むしろ相手の陣形を崩すうえで有効な手段でもある。「全部、僕に入った時にポジションを取るのは難しいけど、できる限りマイボールにできやすいところに蹴る、セカンドボールを取りやすいところに蹴ることも考えないといけない。結果は出なかったけど、前半で言えばバックパスやビルドアップのやり直しからの展開はうまく回っていたので、良かったところもあったと認識して精度を上げたい」と収穫も語り、さらなる精度向上を誓っている。

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