豪州戦で「先発起用する価値がある」選手は? サウジ戦出場16人を金田喜稔が採点

サウジ戦の後半途中からピッチに立ったFWオナイウ【写真:JFA】
サウジ戦の後半途中からピッチに立ったFWオナイウ【写真:JFA】

ゴールに近い位置で生きる古橋に「サイドで活躍を望むのは厳しい」

<GK>
■権田修一(清水エスパルス)=★★★★
 失点シーンのシュートは防げなくても仕方ない。この試合を通してのパフォーマンスは悪くなく、ゴールを奪われてもおかしくないシーンが多々あったなかでも、前半だけで2本はセーブしていたし、柴崎がボールを失ってピンチを迎えた後半序盤の場面でも、相手のシュートをしっかり見ていた。

<途中出場>
■古橋亨梧(セルティック/FW/←後半14分IN)=★★
 原口元気からのクロスからチャンスを迎えたシーンは、決めるのが難しいもの。浅野と同じく、ゴールに近い位置で本領を発揮できる選手なので、サイドで活躍を望むのは厳しいだろう。

■原口元気(ウニオン・ベルリン/MF/←後半14分IN)=★★
 後半15分から途中出場後、右サイドからアグレッシブに攻撃を仕掛ける姿を見て期待していたが、結果的に効果的な攻撃のアクセントをつけることができなかった。

■オナイウ阿道(トゥールーズ/FW/←後半28分IN)=★★★
 途中投入後、随所でボールを引き出す動きを見せ、終盤には長友のクロスをゴール前で受けてシュートを放った際どいシーンもあった。ゴールこそ奪えなかったが、次のオーストラリア戦で先発起用する価値があると思う。

■守田英正(サンタクララ/MF/←後半28分IN)=★★★
 特大なインパクトを放ったわけではない。ただし、1点ビハインドの難しい状況での投入にもかかわらず、ミスもなく、違和感なくプレーしていたことを踏まえると、先発でも十分な働きを示してくれそうだ。

■中山雄太(ズウォレ/DF/←後半45+1分IN)=評価なし
 後半アディショナルタイムから数分のみとあって、評価はなし。使うのであればもっと早いタイミングで選択がすべきで、この場面で起用した意図には疑問が残る。

[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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