豪州戦で「先発起用する価値がある」選手は? サウジ戦出場16人を金田喜稔が採点
決して悪くはなかった吉田、冨安のパフォーマンスを高く評価
■柴崎 岳(レガネス/→後半28分OUT)=★★
開始早々のミドルは良かったし、柴崎が今の代表チームに漂う停滞感を打破してくれそうな期待感はあった。しかし、あれだけミスをしてしまったら評価はできない。ボールを持たなくていいところで持ちすぎたり、不用意なパスで取られたり、ファールでもないのにアピールしてカウンターを喰らったり……。しっかりと気持ちを切り替えて、今後の試合で見返してほしい。
■遠藤 航(シュツットガルト)=★★★
悪くはなかったが球際での強さ、鋭いボール奪取といった持ち味を存分に発揮し切れなかった印象が残る。しかし、それは遠藤自身の問題というよりも、ボランチでコンビを組むパートナーの出来次第。効果的なパス捌き、ボールキープで攻撃にリズムを生めるようであれば重心が前になり、カウンターを受けても遠藤のデュエルも生きるてくるが、残念ながらこの日はそうではなかった。
<DF>
■吉田麻也(サンプドリア)=★★★★
決勝ゴールを決めたフェラス・アルブリカンの突破を阻めなかったため悪い印象を与えたかもしれないが、そもそも、味方のパスミスがなければこの失点も生まれなかった。苦しい局面でもしっかり体を張ってよく耐えていたと思う。
■冨安健洋(アーセナル)=★★★★
クリアしたボールをしっかりと繋げる姿勢は良かった。フリーであれば、自ら持ち上がって楔(くさび)のパスを入れるというようなプレーもあった。このアウェー戦でミスがなく、相手をしっかりと抑えることが出来ていた点は評価したい。
■酒井宏樹(浦和レッズ)=★★
前半に関しては高い位置でのプレーが何度か見られ、精度の高いクロスから大迫勇也のシュートシーンを演出する場面もあった。ただ90分を通じてみると、攻撃参加にはやや物足りなさが感じられた。持ち前のダイナミックな攻め上がりは、影を潜めた印象が強い。
■長友佑都(FC東京/→後半45+1分OUT)=★★
守備面での奮闘は伝わったが、右サイドの酒井と同様、効果的な攻め上がりがなかった。マッチアップしたスルタン・アルガンナムが積極的に高い位置を取ってきたため難しかったのも分かるが、1列前でプレーした南野拓実と上手く連係しながら崩す意欲を見せてほしかった。