豪州戦で「先発起用する価値がある」選手は? サウジ戦出場16人を金田喜稔が採点
大迫、南野をはじめ、低調な出来に終わった攻撃陣は厳しい評価に
日本代表は7日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第3節でサウジアラビアと対戦し、敵地で0-1と敗れた。前節の中国戦(1-0)に続く勝利を狙ったが、0-0で迎えた後半26分に柴崎のバックパスがミスになり、相手FWフェラス・アルブリカンに決勝ゴールを奪われた。
今予選で早くも2敗目を喫し、7大会連続のW杯出場に向け暗雲が漂い始めた日本の戦いを識者はどのように見たのか。「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が、この試合に出場した16選手を5段階(5つ星が最高、1つ星が最低)で採点。前線ではセンターフォワードに君臨し続けてきた大迫のパフォーマンスを厳しく評価するとともに、途中出場したオナイウを「先発起用する価値がある」と指摘している。
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<FW>
■大迫勇也(ヴィッセル神戸)=★★
チャンスはあっただけに、結果を残せなかったのは残念。力強いポストプレーで攻撃の起点になる働きに関しても、最終予選に入ってからは効果的に機能していない。絶対的エースとされてきたがこだわりすぎるのもどうなのか。
<MF>
■南野拓実(リバプール/→後半14分OUT)=★★
鎌田、大迫と近い距離関係を保った中でのプレーが見られなかったこともあり、パフォーマンスの質は低かった。南野の特徴として挙げられるのは、前線に楔(くさび)のパスが入った時に、その背後へ飛び出す動き。それができない状況に陥った時の対処法を今一度考えるべきだ。
■浅野拓磨(ボーフム/→後半14分OUT)=★★
相手を崩す効果的なランニング、仕掛け、精度の高いシュートやクロスというものは見られなかった。本来は前線で起用したほうが活きるタイプだと思うのでサイドでの活躍を求めるのは酷かもしれないが、前半は高い位置で何度かボールを持つ機会もあっただけに課題は残る。
■鎌田大地(フランクフルト/→後半28分OUT)=★★
見せ場は大迫の決定機を演出した前半28分のスルーパスくらい。このチャンスで大迫が決めていれば、「ワンタッチで良く通した」という評価にはなったが、全体的には物足りない。ポテンシャルからすれば大迫、浅野、南野を活かすようなプレーをもっとしないといけない。