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「地獄へ落ちることになる」 コパ敗退で高まるドゥンガ解任論にネイマールが衝撃の呪い
「僕はブラジル人、最後までともに歩む」
そのためネイマールは、南米選手権の開催中にアメリカでオフを満喫していた。MLBニューヨーク・メッツの本拠地シティ・フィールドやNBAファイナルを戦うゴールデンステート・ウォリアーズを訪問し、スター選手と交流を深めた。またポップスターのジャスティン・ビーバー宅でビールを片手にリフティングに興じ、水着姿の女子テニスのセレーナ・ウィリアムスとのツーショット写真をSNSに掲載するなど、オフを謳歌していた。
王国ブラジルが苦戦するなか、エースのパーティ三昧には批判も出ていた。だが、よもやの決勝トーナメント進出失敗という事態に、ネイマールは目が覚めた様子だ。敗退を受けた主将兼エースは、自身のインスタグラムにブラジル代表の集合写真を載せた。「セレソンのユニホームを着用することは名誉で、そこにはすべての“アモーレ”があるんだ」と忠誠を誓った。
それと同時に怒りを露わにしたのは、国内外で渦巻くドゥンガ監督の解任論に対してだった。ブラジル人アタッカーは「今、多くの人々は解任のことを話そうとしている。そんな彼らは地獄へ落ちることになるだろう」と過激な表現で批判に対抗。パーティモードから急転、呪いの言葉を発している。
ネイマールは「サッカーとはこのようなもの。僕はブラジル人で、最後までともに歩んでいく」と締めた。母国ブラジルの大ピンチにいてもたってもいられなかったのは間違いない。逆風が吹くセレソンの信頼回復を果たすためには、地元で開催される五輪での金メダル獲得が必須となった。ナンバー10を背負う予定のネイマールは、大バッシングで陥落寸前のドゥンガ政権を支えられるのか。この重圧に打ち勝ち、雑音を封じ込める輝きを見せることが、セレソンのエースには求められている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images