「良い雰囲気ではない」 吉田麻也、サウジ戦黒星後のロッカールームの状況に言及
吉田はミスからの失点を悔やみつつ、「それもサッカーの一部」と切り替え
森保一監督率いる日本代表は現地時間7日(日本時間8日)、敵地で行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第3節のサウジアラビア戦で0-1と敗れた。ミスを突かれて決勝点を与えた形になり、キャプテンのDF吉田麻也は「ロッカールームは良い雰囲気ではない」と正直に認めている。
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日本は前半6分、MF柴崎岳が距離のある所から強烈な無回転ミドルでサウジゴールを強襲。GKにわずかにコースを変えられて先制点とはならなかったが、積極的な姿勢をピッチに表現した。少しずつサウジボールの時間も長くなってきたなかで迎えた前半29分、日本は相手ボールを奪ったところからMF鎌田大地が中央に一発で出したスルーパスに、FW大迫勇也が抜け出しにかかった。追いすがるセンターバックの前でGKと1対1になりかけるシーンだったが、ゴール右を狙ったシュートはセーブされてしまった。
前半をスコアレスで折り返した日本は後半5分、柴崎が中盤でボールを奪われてカウンターを食らい、決定機を許すもGK権田修一がFWアブドゥルラフマン・ガリーブのシュートを左足で防いでピンチを回避。しかし、同26分、DF吉田麻也を狙った柴崎のバックパスがズレたところを、途中出場のサウジアラビアFWフェラス・アルブリカンにカットされてしまう。吉田、DF冨安健洋が懸命に追いかけるが、そのままペナルティーエリア内に持ち込まれ、権田の股下を抜かれて決勝ゴールを献上してしまった。
吉田は試合後のオンライン会見で、失点の場面について「スタジアムにかなりの観客数が入って指示は通らなかったのはあるけど、お互いにやるべきことは理解していたので、そこでの難しさではない」と断ったうえで、チームの問題点に言及している。
「あのシーンだけでなく、ボールが横や後ろに行った時のミスが多かった。前にチャレンジして失うのと、それ以外の横や後ろでミスになるのではピンチになる確率が違う。前半は良かったが、後半はあの場面以外にもそのような部分が多かった」
また、ロッカールームの様子を問う質問については「良い雰囲気ではないですよね」と切り出しつつ、懸命に前を向いている。
「負けて良い雰囲気のわけはない。ただ、ミスは起こる。僕も代表でもチームでもミスをしてきた。それもサッカーの一部。繰り返せばポジションを失うものだけど、ここから学ばないといけないし、ミスを繰り返してはいけない。それは個人もチームも一緒。良いチームは個々から盛り返せる。ホームでオーストラリア戦に良い準備をしないといけない。前回(の最終予選)も2敗している。一つは予選突破後だったけど。つまり、2敗はできると思ってポジティブにやるしかない」
日本としては、気持ちを早く切り替え、12日のW杯アジア最終予選第4節オーストラリア戦に向かうしかない。
(FOOTBALL ZONE編集部)