「麻也的にはノーチャンス」 元日本代表DFがサウジ戦の“痛恨失点”に挙げた問題点

「防げると言えば防げる失点でもったいない」

 敵地で痛恨の黒星を喫した日本。ボール支配率はサウジアラビア51.7%対日本48.3%と、2019年のアジアカップで70%超の数字を記録されたほどの支配は許さなかった。その点について栗原氏は、「立ち上がりを含めて、サウジ相手にもっと苦戦するかと思いました。勢いを抑えられていて、危ないのはセットプレーくらいな感じ。1試合を通しても、流れの中でも吉田、冨安を中心に上手く守れていたなかで、ミスが出て入れられてしまった」と、全体的な守備は悪くはなかったと語る。

 一方で、栗原氏は「1人だけのミスではなく、ああいう雰囲気にしてしまったのは全員の責任」と前置きしたうえで、失点を喫したシーンについて、同じセンターバックとして、パスを受けきれなかった吉田的には「ノーチャンス」だったと言及している。

「柴崎が連続でパスミス、ファウルを取ってもらえずにボールロストしたり、リズムが乱れた。あのズレはスルーパスと一緒。まして、味方のパスなのでズレるとは思っていない分、全体的に体勢が前がかりになっています。相手のスルーパスだったらそれも頭に入れながらだけど、あれは麻也的にはノーチャンスで厳しい。防げると言えば防げる失点で、流れの中で守れていたのでもったいない。誰1人が悪いわけではないけど、その部分だけ見ると戦犯になってしまうのは避けられないと思います」

 栗原氏は、ワンチャンスをモノにされ、敵地で黒星を喫してしまった展開を悔やんでいた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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