南野拓実の“成功”認定が鍵? ドイツ代表FWを狙うリバプールの補強戦略に英注目
ザルツブルク所属のドイツ代表FWカリム・アデイェミに興味を示すリバプール
ユルゲン・クロップ監督が率いるリバプールは、来年1月に再開する移籍市場でレッドブル・ザルツブルクに所属する19歳のドイツ代表FWカリム・アデイェミの獲得を狙っているとされる。将来を期待される逸材の獲得に関して、英メディアは同じくザルツブルクからリバプールへ移籍した日本代表FW南野拓実の存在に注目している。
9月にドイツ代表デビューを飾ったばかりのアデイェミ。今季ここまでリーグ戦10試合で8得点、UEFAチャンピオンズリーグは予選も含めて4試合で3得点とゴールを量産している。リバプールだけでなく、スペインのバルセロナやアーセナル、バイエルン・ミュンヘンやドルトムントなども熱視線を送っているとされ、南野やノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド(ドルトムント)、ザンビア代表FWパトソン・ダカ(レスター・シティ)らに続いてザルツブルクからのステップアップが期待される注目株だ。
リバプールは前線の補強を目論んでおり、アデイェミは有力なターゲットの1人とされている。衛星放送「スカイ・ドイツ」の報道によれば同選手の移籍金は3000万から4000万ユーロ(約39億円から約52億円)で、2022年中にはザルブルクを離れるのは確実とも見られている。
そうしたなかで英紙「デイリー・エクスプレス」は「リバプールは元チームメートの移籍が失敗でなかったとワンダーキッドを納得させる必要がある」との見出しを打ち、リバプールのアデイェミの獲得に関して、南野を引き合いに出した。同紙の主張はこうだ。
「リバプールはレッドブル・ザルツブルクのストライカー、カリム・アデイェミの獲得に興味を持っていると報じられている。しかし、このワンダーキッドがかつてのチームメートである南野拓実がユルゲン・クロップ監督のチームに移籍したことが正しいと確信する必要があるかもしれない。アデイェミにはアーセナルやバイエルン・ミュンヘン、ドルトムントからも関心があり、今シーズンはすでに11得点を決めている」
ザルツブルクからリバプールへと渡った南野は、先日のリーグカップ・ノリッジ戦(3-0)で2得点を決めて高い評価を受けたものの、リーグ戦では出番が限られている。アデイェミが南野と同様にリバプールでは出番を得られないと感じさせないためにも、南野のパフォーマンスが重要な意味を持つ可能性があると指摘した。
ゴールに迫る能力の高さについてクロップ監督からも一目置かれている南野。今季ここまでの出場はまだ2試合のみだが、今後の活躍次第ではリバプールの補強戦略にも影響を与えることになるかもしれない。