森重がアギーレジャパンでMF登録 “アンカー”のスペシャリストへの成長誓う

日本の“錨”として

 日本代表“MF”森重真人は1日、アンカーの「スペシャリストと言われるぐらい、周りに認められたい」と宣言した。
 日本サッカー協会は、この日、国際親善試合のジャマイカ戦(10日・新潟)とブラジル戦(14日・シンガポール)に臨む日本代表23人を発表した。メンバーには香川(ドルトムント)や、ハーフナー(コルドバ)が復帰し、太田(FC東京)、小林(川崎)、塩谷(広島)に加え、昌子(鹿島)らが入った。
 前回の代表戦では、DF登録でありながら中盤のアンカーポジションでプレーしたが、今回からはMF登録となった。森重は、所属のFC東京の練習後、囲み取材に応じ、改めて4-3-3システムの中盤の底に位置するアンカーでの出場に意欲を示した。
 
「与えられたポジションで結果を出したい。アンカーは経験も必要なポジションなので、周りとうまくコミュニケーションをとりながら、そのポジションでスペシャリストと言われるぐらい、みんなに認められるようになりたい」
 DFとしてブラジルワールドカップ(W杯)初戦のコートジボワール戦に出場した。だが、新たなポジションで4年後のロシアW杯を目指す。ここ数年、センターバックとしてキャリアを積んできた森重にとっては試合を重ねる中で得る課題も収穫も、すべてが血となり、肉となるはずだ。
「新しいポジションでのチャレンジは自分でも楽しみ。一つひとつの経験が力になると思っている。しっかりと自分の中で積み重ねていくことが経験値になる。ただ、まずは守備。攻撃がいいから代表に入っているわけじゃない。そこをしっかりと出せればいい」
 そして、世界のトップレベルとの試合を欲する男は、14日に予定されているブラジル戦に向けてこう語った。
「ブラジルとは、個人的に一番やりたかったので楽しみ。各ポジションに世界のトップがそろう。自分の物差しをつくるには良い一戦。非常に良い経験になると思うので、まずは出場できるように良い準備をしたい」
 新たな船出を迎えた男は、日本の“錨”として、4年後のロシアを目指す。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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