世界王者ドイツが白星発進! 伏兵DFの先制弾で主導権を握りウクライナに2-0快勝

ムスタフィが値千金の先制点

 ドイツ代表は12日(日本時間13日)、欧州選手権(EURO)のグループリーグ第1戦でウクライナと対戦。リールのスタッド・ピエール・モロワで行われた一戦は、DFシュコドラン・ムスタフィのヘディング弾が決勝点となり、今大会でも優勝候補筆頭のドイツが2-0で勝利を収めた。

 試合は前半19分に均衡が破れた。右サイドでFKを得たドイツは司令塔MFトニ・クロースのクロスからムスタフィがヘディングシュートを叩き込んで先制に成功した。フンメルスの負傷で出番を得た男が、値千金のゴールを奪った。

 失点を許したウクライナだが、意気消沈するどころか反対に勢いを増していく。アシスタントコーチとして代表復帰した母国の英雄アンドリー・シェフチェンコ氏がベンチで声を張り上げてチームを鼓舞すると、10番のMFイェフヘン・コノプリャンカとMFアンドリー・ヤルモレンコの両エースを中心とした攻撃陣が再三チャンスを作った。

 前半、ウクライナ最大の決定機は同37分。右サイドから持ち込んだヤルモレンコのラストパスからコノプリャンカがシュート。ボールはノイアーの脇を抜けてゴールインかと思われたが、ドイツのセンターバックDFジェローム・ボアテングがカバーに入り、倒れ込みながらゴールライン上で間一髪のスーパークリア。国際映像ではゴールラインテクノロジーによる検証動画も流れ、しっかりライン上でクリアされていることが確認された。

 後半に入るとドイツは落ち着きを取り戻した。ややペースダウンしたウクライナに対し、テンポよくパスを回すなど主導権を握ることに成功。守護神ノイアーを軸とした安定した守備も光って無失点で切り抜けると、アディショナルタイム2分にMFメスト・エジルの左クロスから途中出場のMFバスティアン・シュバインシュタイガーが追加点を決めて2-0で試合終了。14年ブラジル・ワールドカップとの連続優勝を目指す世界王者が白星発進となった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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