スペイン代表の元エースが願うEURO3連覇 「ブラジルの”亡霊”から立ち直る力はある」

ラウールが後輩への期待と初戦の重要性を語る

 レアル・マドリードの伝説的なエースであり、元スペイン代表FWのラウール・ゴンザレス氏が、欧州選手権3連覇に臨むスペイン代表について初戦の大切さを強調している。イタリアのサッカー情報サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」が、ラウール氏のコメントを報じている。

「まずはスペインが2008年と12年に連覇したこのタイトルを、守ってくれることを強く願っているよ。決勝まで進んでほしいと思っているし、できればそこで勝ってほしい。もし実現すれば、それは歴史的なことだろう」

 ラウール氏は、自身が去った後のスペイン代表が連覇したこのタイトルを守ることを強く願っている。そして、失望に終わった14年ブラジル・ワールドカップの記憶を払拭するためにも、大会への入り方が最も重要になると語った。

「2年前のスペイン代表は失望を残したし、良い戦いをしたとは言えなかった。だが今は、そうした“ブラジルの亡霊”から立ち直るだけの力は取り戻しているはずだ。もし、初戦で大会に良い入り方ができたならば、スペイン代表はこの大会を長く戦うことができるはずだ」

 決勝までにはグループリーグ3試合を戦い、さらにトーナメントを4試合勝ち抜く必要がある。最大7試合を戦えるかどうかは、初戦に大きな比重がかかっているという。スペインは13日にチェコと大会初戦を戦う。その重要な一戦で、3連覇を狙う無敵艦隊は元エースの期待に応えることができるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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