セリエAの“北の3強”もコロナ禍で経済打撃大 直近2年で計1219億円の損失と現地指摘
イタリアのビッグクラブもコロナ禍で大損失
イタリア・セリエAで“北の3強”とも呼ばれるユベントス、インテル、ACミランの3クラブが、新型コロナウイルスの影響が色濃い2年間で合計10億ユーロ(約1300億円)近い損失を出したという。経済とサッカーの専門メディア「カルチョ・フィナンツァ」が報じている。
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イタリアは新型コロナウイルスの影響に欧州でも早い時期から苦しみ、感染者も非常に多く、2020年の初めから国全体も大きなダメージを受けた。そうしたなかで、ミラノに本拠地を置くミランとインテル、それにユベントスを加えた3クラブが大きな赤字に苦しんでいるという。
レポートによると、「インテルの2020-21会計年度の赤字額は約2億4500万ユーロ(約319億円)で、セリエA史上最高額になった。数週間前に約2億1000万ユーロ(約273億円)の損失を記録したユベントスは、インテルが2006-07シーズンに記録した2億600万ユーロ(約268億円)の損失を超えていた」とされた。つまり、昨シーズンのインテルとユベントスがセリエAの歴史上でワースト2の赤字ということになった。
また、ミランの昨シーズンは9640万ユーロ(約125億円)の赤字で、3クラブを合計すると約5億5130万ユーロ(約717億円)の大損失を計上しているという。
さらに、シーズン後半が新型コロナウイルスの影響を大きく受け、入場料収入などで打撃を受けた2019-20シーズンは、インテルが1億240万ユーロ(約133億円)、ユベントスが8970万ユーロ(約126億円)、ミランは1億9460万ユーロ(約253億円)の赤字を計上しているとした。
その結果、この2シーズンでイタリアでも伝統的な3クラブが出した赤字の合計は9億3800万ユーロ(約1219億円)に上るという。世界中で新型コロナウイルスは経済的にも大きな打撃を与えているが、イタリアサッカーを牽引してきた名門だけでもこれだけの赤字額を出していることが明らかになった。
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(FOOTBALL ZONE編集部)