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解任危機のバルサ監督、後任報道が過熱 現地紙が指摘する会長の“意中の人物”は?
ベンフィカに0-3完敗でCL連敗、クーマン監督への逆風が強まる
スペインの強豪バルセロナは、現地時間29日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節でベンフィカに敵地で0-3と完敗した。開幕2連敗となりジョアン・ラポルタ会長が解任に踏み切る可能性が報じられるなか、スペイン紙「AS」は会長の“お気に入り”について報じている。
バルセロナは前半3分に先制点を許すと、チャンスこそ多く作ったものの後半に2失点。試合終了間際にはDFエリック・ガルシアが退場処分を受け、0-3で完敗した。開幕戦ではドイツ王者バイエルン・ミュンヘンに0-3で粉砕されているだけに、2試合を終えて勝ち点0、得点0、失点6という厳しい状況になっている。
すでにラポルタ会長がクーマン監督の解任を決断するのが秒読みとも言われているなかで、同紙ではこれまでに「本命」とされてきたベルギー代表のロベルト・マルティネス監督や、カタールのアル・サッドを率いているクラブOBのシャビ・エルナンデス氏ではないところに、ラポルタ会長にとっての“意中の人物”がいるとレポートしている。
「交代要員のレースはシャビとマルティネスだけではない。ラポルタは、元ユベントスのアンドレア・ピルロが監督デビューした時に、悪い経験をしたにもかかわらず気に入っている。当面、バルサは週末に敵地で行われるアトレティコ・マドリードとの厳しい試合を控えている。クーマンはバイエルン戦で0-3の敗北を喫した後と同様、絶望的な状況にある。しかし今のところ、彼は持ちこたえている。これからの数時間が、彼の将来にとって決定的なものになるだろう」
ピルロ氏は昨季、当初はU-23チームの監督として指導者キャリアをスタートする予定だったが、ユベントスのクラブ事情によりいきなりトップチーム監督に就任。しかし、リーグ戦では10連覇を逃し、CLでも早期敗退したことにより1シーズンで退任。現在は所属チームがない状態になっている。
以前の報道でも、ピルロ氏を「シャビ氏への中継ぎ」として後任候補に挙げる報道はあったが、ラポルタ会長をはじめとするクラブ上層部は週末のアトレティコ戦、その後のインターナショナル・マッチウィークによる中断期間に向けどのような動きを見せるのか。現役時代に“マエストロ”の称号を得てバルセロナ移籍にも近づいた過去を持つ名プレーメーカーが、カンプ・ノウのベンチに座ることになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)