「監督の力がない」 レジェンド遠藤保仁を“生かせなかった”G大阪に闘莉王が苦言

元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏【写真:荒川祐史】
元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏【写真:荒川祐史】

磐田で輝く遠藤保仁を闘莉王TVで特集「自分のチームになっている」

 熾烈なJ1昇格争いを展開しているジュビロ磐田で、元日本代表MF遠藤保仁はベテランとして存在感を発揮している。今季J2リーグ24試合3ゴールの活躍で、名門のJ1復帰への切り札として活躍しているが、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏はガンバ大阪の司令塔として20シーズン君臨していた遠藤の、2020年シーズン途中の移籍に改めて苦言。レジェンドの能力を最大限引き出せなかった指導者に対して「力がない」と酷評している。

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 闘莉王氏は自身の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」で、2010年南アフリカ・ワールドカップでチームメートだった遠藤を特集。8月14日の本拠地・東京ヴェルディ戦(2-1)で決めた直接FKを改めて絶賛していたが、現在J1リーグで勝ち点33の13位に沈むG大阪に苦言を呈していた。

「正直レジェンドがいるのが邪魔に見える。新しい監督が来ると邪魔に見える感じになる。それは監督の力がないからそう見える」

 闘莉王氏は厳しい口調で語った。遠藤は昨季途中に出場機会を求めて、20シーズン活躍したG大阪から磐田へ期限付き移籍している。元日本代表で僚友だった宮本恒靖前監督は今年5月に成績不振で解任となったが、ベテランの実力を最大限引き出せないのは指導者の力量にも理由があると指摘している。

「ヤットさんがガンバから離れた後、全然いい成績を残せていない。(Jリーグは)やっぱり実力の世界だし、バリバリやれているし。(磐田が)自分のチームになっている」

 磐田で熟練のプレーを披露し、名門をJ1復帰に導くようなプレーを見せている遠藤。黄金時代の磐田を率いた鈴木政一監督が手腕を発揮しているが、「レジェンドの力を存分に引き出せる指導者。あれだけの選手を見てきた」と、闘莉王氏は高く評価していた。

 不惑を超えて、磐田で健在ぶりを見せつけている遠藤。かつて浦和レッズや名古屋グランパスでプレーし、現役時代に鎬を削った“西の雄”G大阪に奮起を促すような最新回になっている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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