冨安加入で変わった”アーセナルのクオリティー” 英メディア脱帽「驚くべき発見」
新加入後の3試合で好パフォーマンス、守備安定への貢献ぶりを英地元紙が絶賛
日本代表DF冨安健洋は今夏にボローニャからアーセナルへ移籍し、プレミアリーグに初参戦。すぐに右サイドバックのレギュラーに定着し、守備の安定に一役買っている。英地元紙「デイリー・ミラー」は、そんな22歳のDFが「アーセナルが長年失っていたクオリティーをミケル・アルテタ監督にもたらした」とその活躍を絶賛している。
冨安は開幕3連敗で最下位と文字通りどん底に沈んでいたプレミアリーグ第4節ノリッジ戦でデビュー。右サイドバックで起用され、持ち前の空中戦の強さと積極的な攻撃参加でインパクトを残し、1-0の勝利に貢献した。
そこから直近の第6節トッテナム戦(3-1)までアーセナルは冨安、ベン・ホワイト、ガブリエウ、キーラン・ティアニーの4バックとGKアーロン・ラムズデールの守備ブロックがレギュラーに定着。3連敗からの3連勝で10位まで浮上している。
「デイリー・ミラー」紙によれば、「冨安健洋は今月始めにノースロンドンに到着するまでアーセナルファンの間ではあまり知られていなかった」とのことで、イングランドではボローニャからやってきた日本代表DFの知名度はほとんどなかったという。
アーセナルファンの中では獲得について懐疑的な見方もされていたようだが、瞬く間にチームへフィット。冨安は「デビュー以来1度しか失点していない4バックにシームレスに溶け込んだ。まさに驚くべき発見だった」と絶賛されている。
近年のアーセナルの右サイドバックにはエクトル・ベジェリン(現ベティス)やカラム・チェンバース、セドリック・ソアレスらが起用されていたが、いずれも守備面で物足りなさを感じさせていた。その点、冨安は空中戦や1対1の強さを生かしたプレーで、チームに欠けていた守備の安定感をもたらしている。冨安が中央に絞って3バックとなることで、攻撃力に優れた左サイドバックのティアニーが攻撃参加をすることも可能になる。
デビューするまではイングランドで無名の存在だった冨安だが、わずか3試合のプレーで重要なピースであることを認められたようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)