「メッシの役割ではない」 “PSGの壁”を英雄ファーディナンド批判「敬意を欠いた」
シティのフリーキックの際、壁の背後でメッシを寝かせた行為に言及
パリ・サンジェルマン(PSG)は現地時間28日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループA第2節でマンチェスター・シティと対戦した。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの加入後初ゴールもあり2-0で勝利を収めたが、元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は、マウリシオ・ポチェッティーノ監督がメッシに課すべきではない役割を与えていると批判した。英メディア「GIVE ME SPORT」が報じている。
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今夏の移籍市場でPSGは、メッシを筆頭にイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマ、オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥム、モロッコ代表DFアクラフ・ハキミ、スペイン代表DFセルヒオ・ラモスと、各ポジションに世界的スターを加えた。CLの優勝候補に挙げられるチームは、昨季のプレミア王者であるマンチェスター・シティとの試合でも強さを見せつけた。
前半8分にMFイドリッサ・ゲイェのゴールで先制したPSGは、後半29分に待望の瞬間を迎える。フランス代表FWキリアン・ムバッペとのパス交換から抜け出したメッシが、左足でシュートを放つと、これがゴールに決まり、PSGは2-0の勝利を収めた。
加入後初ゴールを挙げたメッシだが、彼の扱いについてPSGが「敬意を欠いている」と、ファーディナンド氏は指摘した。ファーディナンド氏が注目したのは、後半アディショナルタイム1分の場面。シティにFKを与えたPSGは、相手のセットプレー対策として壁を作った。壁に入った選手たちがジャンプした場合、グラウンダーのシュートが通るコースができることがある。このコースを消すために、壁の背後に選手を寝かせることは珍しくないのだが、なんとその役をメッシが務めたのだ。
練習から、このように壁を作ることが指示されていたかは不明だが、ファーディナンド氏は、PSGを批判した。
「練習場でポチェッティーノ監督が彼に対して、あのようなことをするように求めた際、誰かが『いや、いや、いや、いや、いや』と、割って入るべきだった。あれはレオ・メッシの役割ではない。とにかく敬意を欠いている。私には受け入れられない。私がチームにいたなら『聞いてくれ。私が代わりに寝転がるよ』と言っただろう。彼が寝転ぶのを止められなかったことが心苦しい。彼はあのようにユニフォームを汚すべきではない! あれは、メッシの仕事ではない」
幸い、メッシにボールが当たることはなかったが、仮に当たっていたら、さらに多くの議論を呼んでいた可能性もある。今後の戦いのなかで、PSGは壁の作り方を変えてくることになるのだろうか。