EURO初戦で劇的弾に救われたフランス 「35.7%」と「21.1%」が示す開催国の苦戦ぶり

強豪が最優先するのはゴールへの最短距離

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  レアルはサイドにクリスティアーノ・ロナウドとベイルという強力なプレイヤーがいても、必ずしもサイド攻撃に偏っていない。右サイド、中央、左サイドそれぞれのエリアからバランス良く攻めている。アトレチコは左サイドが多いが、中央と右サイドからもある程度バランス良く攻撃ができている。

 サイド攻撃を行う際の原則は、中央がしっかりと固められてしまっている状況であることだ。レアル、アトレチコと世界トップクラスのチームは、守備から攻撃への切り替えが早く、奪ったボールの運び方の優先順位はゴールへの最短距離のルートを選ぶことが多い。そのルートが取れない時にサイドのルートを経由している。

 初戦を勝利し、開催国の面目を保ったフランスだが、滅多に見ることのできないスーパーゴールに救われたこと、そしてもう一つの理由は相性の良いルーマニアとの試合だったということかもしれない。シュートの位置、攻撃時のバランスなどを見ると、まだこのEUROを勝ち抜き、欧州最先端の戦術トレンドを披露しているとは言い難い。今後、優勝を狙う開催国にふさわしい試合運びができているのか、しっかりと見ていきたい。

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データ提供元:opta

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【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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