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EURO初戦で劇的弾に救われたフランス 「35.7%」と「21.1%」が示す開催国の苦戦ぶり
中央を崩せずサイドアタックに偏る
次のデータは、アタッキングサードにおいてどのエリアから攻撃を仕掛けたのかを示したデータだ。
フランスは左サイドからの攻撃の方が、右サイドからよりも5%多いだけだが、ルーマニアは左サイドからの攻撃が右サイドよりも約26%多い。中央の攻撃を見ると、フランスはルーマニアの約1.5倍の比率となっている。たとえサイドアタックが、チームにとってのストロングポイントだったとしても、極端に偏った攻撃は相手に対応をさせやすくしてしまう。
また、相手の中央の守りが固いために一度サイドに起点を作ってから中に攻めこまざるを得ないパターンと、最初から相手ゴールへの最短ルートである中央突破を捨ててしまっているという両方のケースもある。
5月下旬に行われたUEFAチャンピオンズリーグの決勝戦、レアル・マドリード対アトレチコ・マドリードにおける同様のデータを見てみよう。