マルチな才能と「エロいプレー」の美学 リリー・フランキー×森重真人対談【後編】
FC東京のリーグ制覇と新たな約束
――これまで多くのモノを手にしてきたと思いますが、今、手に入れたいものはありますか?
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リリー 何も手に入れたつもりはないですけど、車の免許ですかね。
森重 お持ちじゃないんですね
リリー 車の免許がほしいですね。昔は持っていたんですが、今はないので。純粋に家じゃない場所で考えごとをするなら運転が一番いいなと思うので。
森重 僕は、FC東京のリーグ優勝ですね。これはずーっと言い続けてきて、ずーっと達成できていないので。本当に、それを成し遂げないと、サッカー選手になった意味がないとさえ今は思っているので。J1制覇は絶対に手に入れたいと思っています。
――リリーさん、すいません。無茶ぶりで申し訳ないのですが、森重選手がリーグ優勝を成し遂げた際には何かプレゼントをご用意いただけますか?
リリー もちろんですよ。優勝した際には、オレがおでんくんの着ぐるみを貸すので、それでピッチに立ってもらって頭を脱いでもおでんくんが出てくるってどうかな?(笑)
森重 いいですね。ぜひ、それは実行したいです。
(森重選手の背景にあった、FC東京のスポンサーボードをリリーさんが見つけて)
リリー 僕もFC東京の優勝に向けて、何かほかに用意できることがあれば考えておきます。それと、車の免許以外に目標が見つかりました。いつか僕もスポンサーになって、そのスポンサーの中におでんくんの名前を入れたいと思います(笑)。森重さん、怪我には気をつけてくださいね。
森重 リリーさん、ありがとうございました。またよろしくお願いします。
[PROFILE]
リリー・フランキー(本名・中川雅也)
1963年11月4日、福岡県生まれ。イラストレーター、文筆家、写真、作詞・作曲、俳優など、多分野で活動。2005年に発表した長編小説「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」は2006年本屋大賞を受賞、絵本「おでんくん」はアニメ化もされた。主演作「万引き家族」がカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞。公開中の映画『その日、カレーライスができるまで』では初の一人芝居に挑戦。来年公開の日英合作映画『コットンテール』に主演。
森重真人(もりしげ・まさと)
1987年5月21日、広島県生まれ。2006年、大分トリニータに加入し、08年に北京五輪出場。10年にFC東京に移籍し、14年のブラジルW杯にも出場。1対1の強さ、打点の高いヘディング、ビルドアップ能力をあわせ持ち、セットプレーから高い得点能力も発揮する。Jリーグベストイレブンには5度選出されている日本屈指のセンターバック。日本代表としては国際Aマッチ41試合出場。183センチ、79キロ。血液A型。
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(馬場康平 / Kohei Baba)