被ドリブル数ゼロのアーセナル冨安健洋、元日本代表DFが語る“抜かれない理由”
「パワーで負けなくなったら相手も嫌がって逆サイドに行く」
一方で、トッテナム戦では過去2試合とは異なり、後半17分にケインに背後を取られてフィジカルコンタクトで倒れ、シュートを放たれる場面があり、同34分に1点を返されたシーンでは前に出た冨安がボールを奪え切れなかったこぼれ球を背後に流され、ソン・フンミンにネットを揺らされた。
「相手はあのケイン。本当の世界のトップとの少しの差が出たと思います。前で潰しきれなかったのは、逆に言ったら周りの選手が冨安なら潰せるんじゃないかとうところでカバーが少し遅れた。今までの相手だったらごまかしが利いたかもしれないけど、あのレベルになると失点するんだなと改めて実感できます。そういう環境に身を置いているのが素晴らしいと思います」
今後はリバプールの強力3トップや、マンチェスター・ユナイテッドに復帰したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドといったスターとの対峙が待ち受ける。それでも、栗原氏は「今だったらロナウドも抑えられるんじゃないかとさえ思う」と大きな期待を寄せる。
「シーズンを通して、試合を通して、ミスは絶対にあります。一つのミスをどれくらいのミスにとどめるか。例えばケインにやられたシーン、あのプレーを(リバプールのオランダ代表DFフィルジル・)ファン・ダイクがやるかと言ったらやらない。そう考えると、冨安にはまだまだ伸びしろがあって、パワーで負けなくなったら相手も嫌がって逆サイドに行く。攻撃に関しては、1人でガンガン突破していくタイプでないので、周囲を使って、使われてが上手くいったら、手が付けられなくなると思います」
世界最高峰のプレミアリーグ、そして名門アーセナルというプレッシャーにもまれながら、冨安は日々進化を遂げていくに違いない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)