アーセナル冨安は「プレミアに何年もいるかのよう」 “主軸級”のプレーに英記者が脱帽

アーセナルDF冨安健洋【写真:Getty Images】
アーセナルDF冨安健洋【写真:Getty Images】

フル出場したトッテナム戦で安定感を顕示、堂々たるプレーに現地記者が賛辞

 アーセナルの日本代表DF冨安健洋は26日のプレミアリーグ第6節トッテナム戦で加入後3試合連続スタメン出場し、3-1での勝利に貢献した。フル出場した中で1失点を喫したものの、空中戦では無類の強さを発揮するなど、守備に安定をもたらしたその働きぶりに現地記者は「プレミアリーグで何年もプレーしているように見える」と賛辞を送っている。

 今夏の移籍マーケットで名門アーセナルへ加入した冨安は、新天地デビュー戦となったプレミアリーグ第4節ノリッジ・シティ戦(1-0)、翌節のバーンリー戦(1-0)でともに右サイドバック(SB)として出場。ノリッジ戦での攻守にわたる積極的なプレーに賛辞が寄せられると、バーンリー戦でもデュエル勝利数で100パーセントをマークするなど、安定感際立つパフォーマンスを披露した。

 トッテナムとの伝統の「ノースロンドンダービー」でも先発メンバーに名を連ねると、試合序盤から堂々たるプレーで攻守に奔走。トッテナムの韓国代表エースFWソン・フンミンとのマッチアップでは手堅い守備で突破を許さず、身長188センチの高さを活かし、サイドでの空中戦では無類の強さを発揮した。後半34分、持ち場であった右サイドからクロスを許しソン・フンミンに1点を返されたとはいえ、総じて評価に値するパフォーマンスだったと言えるだろう。

 英サッカー情報サイト「Squawka」によると、この試合で冨安はチーム最多のボールタッチ67回、ボールリカバリー8回を記録。プレミアリーグデビュー以降、3試合でいまだにドリブル突破は許していないといい、アーセナル黄金期を支え、キャプテンも経験した元イングランド代表DFトニー・アダムス氏も「私はトミー(冨安)が大好きだ。今日の彼のポジショニングは素晴らしく、試合は前半で勝負があったと思う」と、絶賛したことが伝えられている。

 冨安のパフォーマンスには現地記者も脱帽しており、英メディア「90min」などに寄稿するスポーツジャーナリストのハリー・シミュー氏は、自身の公式ツイッター上で「トミヤスは今日、ソンの脅威に見事に対処した。まるで何年もプレミアリーグでプレーしているかのようだ。彼のゲームの読みはよく語られますが、運動能力も信じられない」と、すでに主軸級のプレーぶりを示していることへ賛辞を送っている。

 クラブ公式サイトでは、この試合のマン・オブ・ザ・マッチ候補4人の1人に選ばれるなど、一定の評価を集めている冨安。3連勝を飾ったチームとともに、今後もそのパフォーマンスに注目が集まる。

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