前半だけで3点を奪い、“ノースロンドン・ダービー”で勢いの差を見せつける

　イングランド1部アーセナルは現地時間26日、ホームでのプレミアリーグ第6節でトッテナムと対戦。前半だけで3点を奪い、最終スコア3-1で“ノースロンドン・ダービー”を制した。日本代表DF冨安健洋は、フル出場でリーグ戦3連勝に貢献している。

　ミケル・アルテタ監督は、“ノースロンドン・ダービー”で新加入の冨安を3試合連続で先発起用。そのほかの守備陣はイングランド代表DFベン・ホワイト、ブラジル人DFガブリエウ、スコットランド代表DFキーラン・ティアニーと過去2試合と同じ顔ぶれが並び、冨安は右サイドバックに入った。

　アーセナルは前半6分、イングランド代表MFブカヨ・サカのお膳立てから、イングランド人MFエミール・スミス=ロウが先制ゴール。さらに、同27分にはカウンターからスミス＝ロウが中央へ折り返し、エースのガボン代表FWピエール＝エメリク・オーバメヤンが左足シュートを流し込んでリードを2点に広げた。

　アーセナルの勢いは止まらず、前半34分にはカウンターからサカがドリブルで持ち込んでシュート。一度は防がれるも、こぼれ球を拾って押し込み、追加点を奪って前半を折り返した。20歳21日のサカは、ノースロンドン・ダービーで1得点1アシストを記録した選手としては最年少となった。

　トッテナムの韓国代表FWソン・フンミンとのマッチアップもあった冨安は、後半9分にゴール前でヘディングシュートを放つも枠を捉えられず。同16分にはトッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインのシュートをイングランド人GKアーロン・ラムズデールが右手一本で弾いたこぼれ球を冨安がカバーし、スライディングでクリアしてピンチの芽を摘んだ一方、その1分後にはケインに背後を取られてシュートを放たれる場面があった。

　そのなかで、アーセナルは後半34分、右サイドからスペイン代表DFセルヒオ・レギロンにクロスを上げられると、ソン・フンミンにシュートを放たれ、1点を返される。これがリーグ戦4試合ぶりの失点となった。

　その後、トッテナムに攻め込まれる時間が続いたが、ラムズデールの好守もあってアーセナルが逃げ切り、ノースロンドン・ダービーはアーセナルの3-1の勝利で決着した。