土壇場で失点したイングランド、EURO初戦で痛恨ドロー 過去4分4敗の“鬼門”でまたも白星逃す

後半ATに追いつかれ1-1 出場した過去8大会未勝利の初戦で勝てず

 欧州選手権(EURO)初優勝を狙うイングランドは11日(日本時間12日)、マルセイユのヴェロドローム・スタジアムでロシアと対戦し、後半アディショナルタイムに追いつかれるまさかの展開で1-1の引き分けに終わった。出場した過去8大会で一度も勝てなかった鬼門の初戦で、またも白星を逃した。

 イングランドは地元メディアの予想通り、4-3-3システムを採用し、プレミアリーグ得点王のFWハリー・ケイン、FWラヒーム・スターリング、MFアダム・ララーナの3トップでスタート。躍進レスターで24得点を挙げたFWジェイミー・ヴァーディは起用されなかった。

 主将FWウェイン・ルーニーは左インサイドハーフとして出場。序盤から精度の高いサイドチェンジを連発するなど、チャンスメーカーとしての役割を担った。今季リーグ優勝争いを繰り広げたトットナムから5選手がスタメンに名を連ねた若き“スリーライオンズ”は、激しいプレスと両サイドからの畳みかけるような攻撃で主導権を握った。

 前半7分にルーニーのロングパスを受けた右サイドバックのDFカイル・ウォーカーがエリア内まで侵入。ラストパスを受けたララーナが左足で強烈なシュートを放ったが、ここはロシアGKイゴール・アキンフェエフが防いだ。イングランドはここから再三チャンスを作ったが、決定機でのシュートがことごとくGKの正面、あるいは枠を逸れるなどネットを揺らせず、試合はスコアレスのままゲーム終盤へと突入した。

 

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