「敗因は私にある」 FC東京監督、過密日程での逆転負けに落胆「体力的に厳しかった」
浦和に1-2と敗戦、長谷川監督は「私がもう少し上手くやれたら」と悔やむ
FC東京の長谷川健太監督は25日のJ1リーグ第30節の浦和レッズ戦に1-2で敗れると、「体力的に厳しかった。私がもう少し上手くやれたら」とうなだれた。
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FC東京は今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場している名古屋グランパスとの試合が変則日程で22日に組み込まれ、中2日で通常の1週間のインターバルで準備してきた浦和とのゲームを迎えた。また、22日に試合をした6チームのうち、25日に試合が入ったのはFC東京のみで、他の5チームは26日の試合という点でも厳しい臨戦過程だった。さらに、その名古屋戦で相手選手への乱暴な行為があったMFレアンドロも出場停止だった。
そうしたなかでも試合開始からわずか36秒で、FW田川亨介が先制ゴール。その後も高い位置でプレスをかける姿勢を見せたが、徐々に浦和に押し込まれた。そして前半アディショナルタイムに追いつかれると、ベンチスタートにしていたFWディエゴ・オリヴェイラとMFアダイウトンを投入して勝負に出た後半に1失点し、最後は浦和を押し込んだものの守り切られた。
試合後の長谷川監督は落胆を隠せない様子で、「選手たちは本当にタイトな日程できつかったと思うが、最後まで本当に走ってくれた。先制点を取れたので、システムやメンバーを代えるなど、私がもう少し上手くやれたら結果が出たかもしれない。敗因は私にある。2点を取られた後も最後まで浦和ゴールに迫る姿勢を見せてくれた。気持ちも最後まで切らさずに戦ってくれたと思う」と話した。
そのうえで長谷川監督は、得点後に浦和にゲームを支配された展開を「前線からのプレスがかからないとああいう展開になる。立ち上がりは良かったが、だんだん浦和の立ち位置に対してこちらが後手を踏んだ。そして取った後になかなかつなげなかった。いつもなら起点になる選手もいるが。久々にこういう試合も見たが、もう少し奪った後につなげられたら違う展開になったと思う。そこが長く持たれた原因だったかなと思う」と話す。
そうした意味でも運動量が厳しかった場面や、孤立傾向にあってもボールを抑え込めるディエゴ・オリヴェイラやアダイウトンを後半勝負のために温存する格好になったのは痛かった。それだけに指揮官は「体力的には厳しかった。強いて言えば、フレッシュな状況で浦和と戦えたら違った展開になったかもしれない」と無念な思いがにじんだ。
一方でFC東京も浦和もルヴァンカップで4強入りしているため、「今シーズンはルヴァンカップで勝ち上がればチャンス、可能性はある」と長谷川監督は話し、逆のブロックで準決勝を戦う浦和とタイトルを争う舞台でのリベンジに燃えていた。
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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)