インザーギ監督にうれしい悩み エルシャラウィ復帰で競争激化も本田は右ウイングで定位置確保か!?

システムは?メンバーは?悩める指揮官

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督が、10月5日の次節の本拠地キエーボ戦で右足首ねんざの癒えたイタリア代表FWステファン・エルシャラウィか、FWフェルナンド・トーレスのいずれを先発に起用するか、苦悩している。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「トーレスか、ファラオーネ(エルシャラウィの愛称)か。ミランのインザーギ、最後のジレンマ」と特集し、開幕5試合で3得点2アシストと好調のMF本田圭佑はエース候補2人よりも高い評価を手にしている。
 前節チェゼーナ戦は今季初めて4-2-3-1システムを試合開始時から導入した。インザーギ監督は、1-1のドローに終わった試合後、今季定番だった4-3-3システムと併用する考えを示している。
 チェルシーから2年間の期限付き移籍で獲得したトーレスも、イタリア代表の若きエースであるエルシャラウィもミランにとっては大事な戦力だ。トーレスはシルビオ・ベルルスコーニ会長の大のお気に入りで、エルシャラウィはバルバラ社長がミランの未来とバックアップする至宝。本田や元フランス代表FWジェレミー・メネズらアタッカー陣が好調を維持する中、指揮官はシステムにより苦しい選択を強いられるという。
 高速カウンターで開幕連勝を飾った4-3-3システムでは右ウイングが本田、1トップに偽の9番のメネズ、左にエルシャラウィが入る。4-2-3-1の場合は、チェゼーナ戦の先発がベースとなると特集では分析されている。2列目は、右から本田、メネズ、今季アタランタから獲得したジャコモ・ボナベントゥーラが並び、1トップにトーレスが入るというのだ。
 いずれのパターンでも右サイドは本田の定位置と見られており、日本の司令塔は着実に評価を高めている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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