南野拓実の評価を「クロップが残酷なものに…」 英メディアが”課題”指摘の理由は?
カラバオカップのノリッジ戦で2得点も、全体的なパフォーマンスへの物足りなさを指摘
リバプールの日本代表MF南野拓実は現地時間21日のカラバオカップ(リーグカップ)3回戦のノリッジ・シティ戦に先発フル出場し、今季初ゴールを含む2得点で勝利に貢献した。現地では高評価が下されつつも、リバプール専門メディアは「自分の価値を証明するチャンスを本当に得たかどうかはまだわからない」と、全体のパフォーマンスを踏まえて厳しい目を向けている。
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開幕から公式戦6試合連続で出番なしだった南野だが、今季公式戦初出場となった一戦の前半4分、左コーナーキックからFWディボック・オリギのヘディングでの落としを素早い反転シュート。GKの股下を抜く技ありの一撃で今季初得点を挙げると、2-0で迎えた後半35分にはMFアレックス・オックスレイド=チェンバレンとのパス交換からエリア内に侵入し、狭いスペースからシュートを流し込んだ。
1試合2ゴールの活躍を受けて、英地元紙「リバプール・エコー」は試合後の選手採点で、南野にトップタイの8点をつけ「常に危険な存在だった」と絶賛。ユルゲン・クロップ監督も「タキは頭のいい選手」と称えた。一方、リバプール専門メディア「リバプール・コム」は「ユルゲン・クロップが南野拓実の評価を残酷なものにするかもしれない」と見出しを打ち、厳しい見解を示している。
記事では「2点目はテクニックの賜物」と評されているものの「この2つのゴールを除けば、南野はこの試合でほとんど何もしていない。ゴールを決めた後、ほとんどボールに触れなかった。記憶に残るようなパフォーマンスとは言いがたい。クロップ監督は常に、アタッカーに得点以外のものを求めている。この点で、南野はチャンスをものにできなかった」と、全体的なパフォーマンスへの課題を指摘している。
今季公式戦初出場で結果を残した南野だが昨季までと同様、厳しいポジション争いを強いられているのは変わらない。リーグ戦ではエジプト代表FWモハメド・サラー(4ゴール)、セネガル代表FWサディオ・マネ(3ゴール)、ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタ(2ゴール)らが健在なだけに、余程のインパクトを残さない限り、序列を覆すのは厳しいのが現状だろう。
同メディアは「彼がユルゲン・クロップに自分の価値を証明するチャンスを本当に得たかどうかはまだ分からない」とも指摘しているが、果たして指揮官の目にはどう映っているだろうか。