久保建英は「前進した」 ”高水準”のスタッツに現地注目「特筆すべきは1対1の数字」
マジョルカでの今季リーガ5試合のスタッツにスペイン紙が熱視線
スペイン1部マジョルカの日本代表MF久保建英は、リーグ戦ここ4試合でスタメン出場し、ゴールやアシストこそないものの主力の地位を築いている。現地時間22日に保有元であるレアル・マドリードとのリーグ戦を控えるなか、現地メディアはここまでのスタッツに注目し、「オリンピックでの素晴らしいパフォーマンス以来、久保は一歩前進した」と指摘している。
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久保は昨季、保有元のレアルからビジャレアルとヘタフェの2クラブへレンタル移籍。ビジャレアルでは公式戦19試合(1得点3アシスト)に出場も本領発揮には至らず、出番を求めて再レンタルしたヘタフェでも確固たる地位を築けず、不本意なパフォーマンスのままスペイン挑戦2年目のシーズンを終えていた。
一方で、今夏の東京五輪で6試合3得点1アシストの好パフォーマンスを披露すると、2シーズンぶりの復帰となったマジョルカでは開幕から全5試合でピッチに立ち、ここ4試合はすべてスタメン出場。ゴールやアシストこそないものの、ルイス・ガルシア監督からは「彼はビッククラブの選手になると思う」と評されるなど、絶大な信頼を寄せられていることが窺える。
現地時間22日に行われるレアルとのアウェー戦での先発にも期待が高まるなか、スペイン紙「AS」は東京五輪以降からの久保のパフォーマンスに注目。「なぜ久保はすでにレアル・マドリードが求める選手のように見えるのか?」と見出しが打たれた記事では、東京五輪、今季リーガでのスタッツが動画内で紹介され、東京五輪でのパス成功率73%、1試合平均パス21・5本という数字を引き合いに、「オーケストラの指揮者として十分な数字を残し、ソン・モッシュ(マジョルカのホーム)の主役の座を得た」と指摘している。
また今季リーガについても、パス成功率85%、1試合平均パス14・2本というスタッツに加え、「ここまでで特筆すべきは1対1でのポジティブな数字」だとし、デュエル勝利数53%、ドリブル成功率56%を紹介。さらに、1試合あたりのポゼッション逸数7.6回、被ファール数2回に対しては「ふてぶてしさはあるがボールは失っていない。1試合あたりの失ったポゼッションは8回に満たず、受けたファールも少ない」と指摘し、個での勝負において力強さを示していることを伝え、記事では「オリンピックでの素晴らしいパフォーマンス以来、久保は一歩前進した。日本代表を牽引し、マジョルカではその数字が試合での成熟を証明している」と綴っている。
今夏のマジョルカ復帰直後、久保はクラブの公式YouTubeチャンネルで公開されたインタビューで「選手としてかなり良くなっている」と自身の変化に言及。その言葉を証明するかのようなスタッツが叩き出されているなか、レアル相手にどれほどのパフォーマンスを披露できるかは見物だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)