過熱するバルサ“監督交代論” ピルロが“本命”シャビへの「中継ぎ」に適任と伊紙報道
グラナダ戦の引き分けでクーマン監督に逆風、後任候補の1人にピルロ氏が浮上
スペインの強豪バルセロナは、現地時間20日のグラナダ戦に1-1で引き分けた試合後、ロナルド・クーマン監督への批判が過熱している。“解任論”も浮上する状況で、後任監督候補の1人として名前が挙がり、昨季イタリア・セリエAの強豪ユベントスを率いたアンドレア・ピルロ氏について、イタリア紙「イル・ジョルナーレ」が報じている。
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ピルロ氏は昨季、当初はU-23チームの監督として指導者キャリアをスタートする予定だったが、前シーズン終了後のマウリツィオ・サッリ監督解任を受けていきなりトップチーム監督に抜擢された。しかし、ユベントスはリーグ10連覇を逃し、ピルロ監督体制は1年で終了。現在は所属のない状態にある。
ピルロ氏にとってのバルセロナは現役時代、当時のジョゼップ・グアルディオラ監督に獲得を熱望されて直接対面もし、本人は移籍に向けて前向きで周囲にもいきなりスペイン語で挨拶するような日々を過ごしたが、所属するACミランの判断で移籍が叶わなかったことを自伝で明かしていた。もし、監督就任ということになれば、そうした過去もまたクローズアップされるだろう。
同紙ではピルロ氏のバルセロナへの監督就任の可能性について、同様に候補に挙がる昨季インテルを率いたアントニオ・コンテ氏との比較で、「大きな経済的要求やチームの選手構成への特別な要求を持っておらず、何よりもシャビの手にチームを渡すのに適した人物である可能性がある」として、バルセロナの第一希望だとされる現アル・サッド監督でクラブOBの元スペイン代表MFシャビ・エルナンデス氏への「中継ぎ」に適任だという声があると、その内情を報じた。
バルセロナは23日にカディス戦を控え、その結果次第では一気にクーマン監督解任に向けて動く可能性が指摘されている。現役時代に“マエストロ”と称され、黄金期のバルセロナの中盤でプレーする姿がサッカーファンから望まれたピルロ氏が、ベンチに立つ日はやってくるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)