W杯開催国カタール、参加選手&スタッフにワクチン接種の義務付けをFIFAに要求
カタールは国内人口の約82%がワクチン接種済み
来年のワールドカップ(W杯)を開催するカタールの政府が、参加する全選手、スタッフに新型コロナウイルスへのワクチン接種を求めて国際サッカー連盟(FIFA)と協議を行っているという。英メディア「The Athletic」が報じている。
レポートによると、カタールの医療当局はすべての選手、スタッフに対して、ワクチン接種1回だけでなく、すべての接種サイクル完了を義務付ける要求をしているという。現在、主流になっているワクチンは2回接種が推奨されている。
そして、「カタールでは、これまでに460万本以上のワクチンを接種し、これは国内人口の約82%に相当する世界で最も高い接種率となっている。カタールは人口密度の高い国でもあり、観光や評判への影響を考えると、この問題は非常にデリケートな問題だ」と、カタール国内事情についても報じた。
これに対して、FIFAの広報担当は「パンデミックに鑑み、開催国であるカタールは大会に参加するすべての人の健康と安全を守るために必要な保証を提供する」と回答。原則的にはカタール当局の渡航に関する考えと、政府のその時点での最新ガイドラインに従うという方針を示したという。
中東初の開催となるカタールW杯では、世界中から選手たちやスタッフが集結し、多くのファンも集まると見込まれる。また、11月30日からW杯へのテストイベントとして開催される、中東と北アフリカの諸国を中心にした「アラブ・カップ」では、観客に対して2回のワクチン接種証明が求められるともされただけに、来年のW杯での扱いがどうなるかも注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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