「今ビジャレアルにいれば…」 マジョルカ久保、“昨季からの進化”をスペイン紙評価
古巣ビジャレアル戦のプレーを受けてスペイン紙が評価
マジョルカの日本代表MF久保建英は、今季ここまで5試合中4戦でスタメンに名を連ね、攻撃を牽引している。スペイン紙「AS」は、今の久保なら昨季ビジャレアルで“冷遇”されることはなかったとの見解を示している。
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久保は2019年6月、FC東京からスペインの強豪レアル・マドリードへ完全移籍。1年目はマジョルカへレンタルとなり、リーグ戦35試合で4得点4アシストの成績を残すも、チームは2部降格の憂き目に遭った。
翌2020-21シーズンはビジャレアルへ期限付き移籍となり、エメリ監督の下でシーズンをスタート。しかし、UEFAヨーロッパリーグ(EL)要員で、リーグ戦では13試合のうちスタメンは2回のみ。出場機会を求める形でビジャレアルとのレンタルを打ち切り、ヘタフェで武者修行することになった。
3年目は1部に復帰したマジョルカで再び戦うことになった久保。ここまで5試合中4試合でスタメン起用と、ルイス・ガルシア監督の信頼を勝ち取り、19日に行われた古巣ビジャレアルとの一戦でも、決定機を演出する折り返しやダブルタッチなど見せ場を作った。
スペイン紙「AS」のハビエル・シレス記者は、「クボについては、僕らはすべてを期待している」とコラムで高く評価している。
「正真正銘の偉大な選手になりたい意思を示す彼には何かがらある。彼のサッカーはそのプレーを上回るものがあり、その契約は才能(可能性)とのもの。創造性、パス、ドリブル、精神的な俊敏性……がある。エメリが昨季それらを見なかったのではなく、ビジャレアルのようなチームでやるタイミングではなかった。イエローチームのマジョルカ訪問では日本人選手の成長が証明された。日々成長している。彼にとって難しい状況で、クボはあらゆる面でその大きさを示した。
ビジャレアルのコントロール、エストゥピニャンの脅威、トリゲロスも視界から離さない状況で踏ん張らなければならなかった。彼はそれをしっかりと遂行した。(イドリス・)ババと(マルティン・)バルジェントだけが彼よりも多くボール奪取した(6回)。マジョルカが試合を均衡化させた時、クボは存在を示した。彼を通して攻撃が展開され(35タッチ、パスミスなし、ダニ・ロドリゲスへのプレゼントなど3回のチャンス演出)、マジョルカ勝利を予感させた。クボは現在、1年前よりも随分とサッカー選手になっている。守備を助け、これまでのふてぶてしさがあり、アクションがより効率的になっている。今ビジャレアルにいれば、エメリとのサッカー的な不一致を知ることにはなっていなかっただろう」
古巣ビジャレアル戦は0-0のドロー決着だったが、久保の成長具合は現地メディアにもしっかりと伝わっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)