C・ロナウド、交代後の“監督級コーチング姿”を元指揮官も称賛 「勝利を欲している」

マンチェスター・ユナイテッドのFWクリスティアーノ・ロナウド【写真:AP】
マンチェスター・ユナイテッドのFWクリスティアーノ・ロナウド【写真:AP】

レドナップ氏が言及「ベンチに下げられ、不機嫌になる権利があるとすれば彼のような男」

 マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、ピッチ外でも絶大な存在感を見せている。14日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージのヤングボーイズ戦(1-2)で途中交代してベンチに下がると、オレ・グンナー・スールシャール監督の横に立ち、自分も監督かのようにピッチの選手へ指示を出した。その様子をトッテナムで指揮を執ったハリー・レドナップ氏が称賛している。英紙「ザ・サン」が報じた。

 ベンチに退いた選手が、監督のように振る舞えば、多くの人は不思議に思い、あまり良くないことではないかと思うだろう。しかし、レドナップ氏は「私はベンチに引っ込めた自分のスタープレーヤーが、タッチライン沿いで叫び、ほかの味方を勇気づけている姿には、感謝しか浮かばない」と語り、問題ないことだと強調した。

「サッカーはチームスポーツだが、通常は利己的な産業でもある。ベンチに下げられた選手が不満を持ち、監督や全世界を罵ることは珍しくない。少なくとも、私の経験ではほとんどの選手がそうだった。だからこそロナウドは、ほかの選手とは異なる。彼はスーパースターであり、超絶なアスリートだ。そして今シーズンのプレミアリーグ得点王の筆頭候補であり、36歳だ。ベンチに下げられて、不機嫌になる権利があるとすれば彼のような男だ。しかし、実際の彼はそこからかけ離れている。彼は何よりも、彼のチームが勝つ姿を欲しているのだ。だからこそ、彼はスールシャール監督と肩を並べる位置に行き、チームメートに吠えたんだ」

 ロナウドが作り出す雰囲気や、日々の取り組みについて、若手の手本になることでも、チームのメリットになると続けたレドナップ氏は、「彼が示す勝利への欲求は、監督にとって夢であって、悪夢などではない」とその行動を疑問視する人たちに釘を刺し、「彼が望めばだが、きっと将来良い監督になるだろう」と語った。

 実際にゴールという結果も出しているロナウド。彼の復帰はユナイテッドにとって、大きな追い風となりそうだ。

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