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伝説的名手のフリット氏がファン・ハール監督に助言 「イングランドではフットボールの違うルールが存在する」
修復するには3カ月を要する
かつてのオランダ代表の名手で、元チェルシー監督のルート・フリット氏は、マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督に、ワールドクラスの攻撃陣獲得を優先させた今夏の移籍市場での方策を憂い、守備陣の早急の補強を説いた。英地元紙デイリーメールが「フリットいわく、ファン・ハールはプレミアリーグを理解していない。マンUの移籍金を浪費した」と見出しで報じた。
現役時代に、ACミランなどで一時代を築き、欧州最優秀選手にも輝いたフリット氏はオランダ人の同胞であるファン・ハール監督を支持してきたという。ブラジルワールドカップ(W杯)でオランダ代表を率いたファン・ハール監督のカウンター戦術にご意見番のヨハン・クライフ氏が厳しい批判を浴びせる中、フリット氏は一貫して支持してきた。だが、マンU監督就任後のファン・ハール監督の動きには厳しい視線を送っている。
「経験深く、成功体験を持つ監督が一体どうしたら、真の実力を持つセンターバックを補強せずにマンUの開幕を迎えられると考えたのだろうか。私は彼の補強と移籍には感銘を受けている。だが、前線と中盤を補強するだけなんて、プレミアリーグの力を過小評価している。もしも、イングランドのフットボールのトップレベルで生き残るには土台作りから始めて、最後に屋根を作らなければいけない。彼は逆だ」
そう前節レスター・シティ戦後にもファン・ハール氏のチームづくりを酷評していたフリット氏だが、改めて批判している。
「ビディッチとリオ・ファーディナンドが去った後は、何人かDFを補強する必要があった。彼には2億ポンドの小切手があった。もしも、経験深く強力なセンターバックを獲得しなければ、プレミアリーグを誤解していることになる。DF陣に負傷者が出てしまえば、状況はさらに悪くなる。生じた空白を1つ、また1つと埋めなければいけない。負傷者が出た揚げ句、DF陣の補強がないのでは、クラブに損害を与えている。彼には本当にマンUで成功してもらいたいと思っているが、最終ラインを修復するには3カ月を要するのではないか」