子どもの手術代&家をプレゼント チェルシー監督、PSG時代の“粋な人助け”を英紙紹介

チェルシーのトーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】
チェルシーのトーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】

トゥヘル監督はお手伝いさんの息子の手術代を払い、フィリピンに住宅もプレゼント

 チェルシーのトーマス・トゥヘル監督は、2020-21シーズン途中に指揮官に就任し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に導いた。英紙「ザ・サン」は、パリ・サンジェルマン(PSG)を率いていた時に、心臓病を抱えたお手伝いさんの子どものための手術代を支払っていたエピソードを紹介している。

 チェルシーの指揮官に就任する前、トゥヘル監督は2シーズンにわたってPSGを率いていた。トゥヘル監督と妻のシッシさんは、フィリピン人のお手伝いさんを雇ったという。その女性は極めて勤勉で、常にトゥヘル一家のことを最優先にしてくれていた。

 ある時、トゥヘル監督はその女性が懸命に働いている理由を知る。彼女の息子は心臓の手術を必要とするため、その手術代を稼ぐために働いていたのだ。それを知ったトゥヘル監督は、即座に手術代を全額支払い、男の子の手術は無事に成功。今では元気に暮らしているという。

 だが、トゥヘル監督の親切は、これで終わらなかった。トゥヘル監督はその女性と話をするなかで、彼女が将来的にフィリピンに家を買って、余生をそこで暮らすことを夢見ていることを聞かされた。その直後、トゥヘル監督はPSGを解任されると、彼女の夢を思い出し、それを実現するために、フィリピンに家を買い、彼女に与えた。その女性は今も、家族とともに、その家に暮らしているという。

 その後、トゥヘル監督はチェルシーの指揮官となり、監督就任から1年も経たずに、クラブを欧州の頂点に導いた。フィリピンで暮らすお手伝いさんたちも、その姿をきっと嬉しく思っていたに違いない。

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