ケインのマンC移籍は「実現すると思っていた」 残留は“想定外”とチェルシー監督見解
トゥヘル監督が言及、仮に移籍が成立していても「我々は誰のことも恐れていない」
チェルシーのトーマス・トゥヘル監督は、今夏の移籍市場でトッテナムFWハリー・ケインがマンチェスター・シティへ移籍すると思っていたと明かした。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
ケインはタイトル獲得を求めて今夏の移籍を志願。ストライカーの補強を求めていた王者シティへの移籍が噂され、一時は加入確実とも見られていた。しかし、トッテナム側が断固としてエースの放出を拒んだため、移籍は実現せず。ケインはマーケットが閉まる1週間前に、ツイッターを通じて残留を宣言していた。
ケインの動向を傍目で見ていたチェルシーのトゥヘル監督にとって、ケインのトッテナム残留は意外な結末だったようだ。ドイツ人指揮官は次のようにコメントしている。
「私は(移籍が)実現すると思っていた。我々の獲得リストに彼の名前はなく、私が(ディレクターの)マリナ(・グラノフスカヤ)のところへ行って彼を買ってくれと言ったこともない。しかし、クラブは状況を整理していた。選手の周りには代理人やアドバイザーなどいろいろな人がいて、彼らからの情報はあった」
シティがケインを狙っていることはもはや周知の事実で、優勝争いのライバルとなるチェルシーとしては、シティの前線がさらに強化されることは想定内だったようだ。
結局、ケインのシティ移籍は実現しなかったが、トゥヘル監督は実現していてもチェルシーがシティを恐れることはなかったと、チームの完成度に自信をのぞかせている。
「私は恐れていないよ。もしそうなっていたらマンチェスター・シティのプレースタイルがどのように変わるのかは非常に興味があっただろう。だが、我々は誰のことも恐れていない。マンチェスター・シティ、マン・ユナイテッド、リバプール、彼らはこのリーグの中で他には類を見ないほど強力なチームだが、我々はそれを受け入れている。彼らは我々が競争したいと思える相手であり、最高の選手を求めて戦うのも普通のことだ。私はこのようなことが起こると思っていたよ」
トゥヘル監督率いるチェルシーは、現地時間19日のプレミアリーグ第5節でケイン擁するトッテナムと対戦。また、25日の第6節ではマンチェスター・シティと激突する。
(FOOTBALL ZONE編集部)